今回は、カグラバチ最新刊までのネタバレ感想や登場キャラの戦績・生死を一挙にまとめてみました。
カグラバチのあらすじは勿論、各キャラクターの詳細な情報、そしてカグラバチのネタバレを含んだ最新話までの考察をお届けするネタバレ満載の完全ガイドです。
主人公のチヒロ、相棒の柴登吾、ヒロインのシャルといった個性豊かなキャラクターたちが織り成すドラマは、単なるアクション漫画に留まらず、読者の心を深く揺さぶります。
物語を楽しむには、キャラクターたちの過去や背景、妖刀にまつわる専門用語や世界観を理解することが必要不可欠。
※漫画raw(ロウ)など違法サイトでの閲覧は、コンテンツの本来の価値を損ねるばかりか、ウイルス感染の危険も伴います。より安全に、そして作品をより深く理解するためにも、本記事のような考察記事を通して『カグラバチ』の魅力を最大限に堪能してください!
【ネタバレ】カグラバチ主要キャラクターの全貌
【六平千鉱(ろくひら ちひろ)のネタバレ解説】
『カグラバチ』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト/© SHUEISHA Inc. All rights reserved.
『カグラバチ』の主人公、六平千鉱(ろくひら ちひろ)は、日本でも名高い刀匠、六平国重を父に持つ青年で、物語は彼が突如として襲われ、父と父が作った六本の妖刀を奪われるところから始まります。
18歳の彼は、過去に父を失い、妖術師の組織「毘灼」を追うことを決意します。
此の追跡劇は、単なる復讐の物語ではなく、千鉱の成長と人間ドラマが交錯する壮大な物語へと展開していきます。
千鉱は、短い黒髪と黒のロングコートが特徴的な青年。その外見からも、どこか冷徹で無表情に見えることが多いですが、実際には内面はとても優しく、義理堅い一面を持っています。
普段は無愛想な態度を崩さない彼ですが、困っている人には手を差し伸べずにはいられない性格です。
たとえ相手が見ず知らずの人でも、その気持ちは変わりません。
初対面の相手に「僕」と言ったり、店員に「ありがとうございます」と礼を言ったりする姿勢からも、彼の礼儀正しさが感じられますよね。
また、チヒロは非常に面倒見が良く、父との二人暮らしでは家事全般を担い、家計管理も彼の役目です。
料理が得意で、よく作るのは卵焼きだとインタビューで語っています。
彼の優しさや世話好きな一面は、父親との絆や、シャルの世話をする場面からも垣間見えます。
しかし、チヒロには一つ大きな特徴があります。それは、人付き合いに対して非常に苦手意識を持っていることです。特に、自分の父親以外の「テンションの高い大人」とのコミュニケーションが苦手で、外界との接触をほとんど持たずに育ったことがその理由だと考えられます。
おそらく15歳まで外部との接点がほとんどなかったため、他人との距離感をうまく取ることができないのです。
また、彼の存在は長い間秘匿されており、六平国重が生きていた頃からその秘密は神奈備の一部の人間だけが知っていることでした。
千鉱自身も、外出は柴登吾という人物と共に行動することが多く、単独での外出はほとんどありませんでした。
学校には通っていませんでしたが、本を読んだり、父から教わったりして勉強をしていたとされています。
千鉱が抱える内面の葛藤や、過去の秘密を追い求める姿は、物語を通してどんどん深みを増していきます。
彼が抱える復讐の念、そして成長の過程における心の変化に、読者はきっと引き込まれることでしょう!
【柴登吾(しば とうご)のネタバレ解説】
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彼は、関西弁で軽快に話し、どこかチャーミングで陽気な一面を持ちながらも、実力者としての冷徹な一面を隠し持っています。
千鉱の父、六平国重との古い友人関係から物語に関わり、彼の復讐の手助けをすることとなります。
登吾の最大の特徴は、そのギャップにあります。
表面上はユーモアを交えた軽いノリで、時にはポーカーフェイスで心の中でツッコミを入れながらも、実際は非常に頭の良い妖術師です。
相手の眼球に煙草をチラつかせながら尋問するシーンなど、彼の容赦ない一面も垣間見えます。
とはいえ、根は情に厚く、千鉱が復讐に心身を削っているのを見て複雑な心境を抱いています。
千鉱のことを親身に支えるものの、彼の危険な道を歩む姿に葛藤している彼の心情は、読者に深い感情を呼び起こします。
また、登吾は元々神奈備という妖術師集団に所属していました。
そこでの経歴や過去の行動が彼の強さの源となっており、特に六平国重を守るために上層部を一度叩きのめしたこともあります。
組織を離れた後でも、その繋がりが続いており、彼の妖術の使い手としての実力は間違いなくトップクラス。
瞬間移動を得意とし、戦闘の中でもそのスキルを活かして華麗に動き回ります。
登吾の存在は千鉱にとってただの相棒以上のものと言えるでしょう。
【漣伯理(さざなみ はくり)のネタバレ解説】
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伯理は、裏社会で名高い闇の競売「楽座市」を200年も取り仕切る漣家の当主の息子でありながら、妖術の使い手としては落ちこぼれ扱いを受けてきた少年。
17歳の彼は、家族や社会からの期待に応えられず、虐待同然の生活を送っていた過去を持っています。
しかし、その辛い過去が彼を形作り、後に六平千鉾と出会い、共に楽座市の終焉を目指して戦うことになります。
伯理の外見は特徴的で、左で横髪を束ねた白髪に、薄青の瞳が印象的。彼が妖術を使うと、その左目が燃えるように変化することからも、彼の秘めた力を感じさせます。
しかし、彼の力は最初は未熟で、妖術の使い方も覚束ない状況でした。
それでも、正義感が強く、他者を助けるために身を挺して行動する伯理は、根は非常に真摯で素直な性格をしています。
伯理が千鉾に出会うきっかけは、彼がかつて家族から勘当されるという厳しい経験を乗り越え、楽座市を終わらせるために動いていたことからです。
家族に疎まれ、虐待される中で、唯一心の支えとなったのは、楽座市で出会った「氷の肌の女」のことでした。
彼はその女性を救おうとしたものの、最終的には彼女を死に追いやってしまうという無力さを感じ、その結果家族から見放されることとなります。
この出来事がきっかけで、伯理は自分の価値を見出すことができず、自己肯定感の低い日々を送っていました。
しかし、千鉾との出会いをきっかけに、彼の人生は大きく変わり始めます。
千鉾に憧れ、彼のように「侍」として強くなりたいと思い続ける伯理は、その純粋な思いが次第に力となり、彼を成長させていきます。
やがて彼は、千鉾を支える仲間として、自分の力をどう活かすかを見出していきます。
漣伯理の成長の物語は、単なるヒーローの物語ではなく、自己価値を見つけるために戦う一人の少年の物語でもあります。
【鏡凪シャル(きょうなぎ シャル)のネタバレ解説】
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物語の中で、唯一無二の癒し系キャラクターとして登場する可愛らしい少女の鏡凪シャル。
彼女は、ある日突然「悪者に追われているから守ってほしい」とヒナオの店に転がり込んできた少女で、実は「鏡凪一族」の生き残りとして特殊な治癒能力を持っています。
その能力が狙われ、双城厳一の非道な実験により、囚われの身となった過去が彼女を苦しめます。
シャルは一見、天真爛漫で食い意地が張った愛らしい性格の持ち主で、作中ではその無邪気さが読者に癒しを与えます。しかし、その裏に隠された痛ましい過去には心が痛みます。
数々の試練を受けながらも、どこか図太く、前向きに生きる姿勢が印象的。食事のことになると、どんな状況でも食欲を失わず、辛い時でも食べることに幸せを感じるシャル。その姿は、時に不屈の精神の象徴のようにも感じられました。
彼女の過去は、愛する母と共に慎ましく幸せな日々を送っていたものの、父親が残した足跡を追ってきた双城によって一変します。
監禁され、実験の道具として扱われたシャルは、肉体的な苦痛を受けながらも精神的に耐え抜いてきました。
母親の犠牲によって辛うじて脱出することができ、その後ヒナオの店に身を寄せますが、彼女の心の傷は深いままです。
シャルがヒナオや六平チヒロと共に過ごす中で、少しずつ心を開き始める様子が描かれます。
特にチヒロには心から信頼を寄せ、彼に対しては自分の体質を打ち明けようとしたり、「本当に大切な人」にだけ話すという決意を持っていることが伝わります。
しかし、その幸せな時間も長くは続きません。再び双城に捕まり、暗い実験室での生活が始まります。
それでも、シャルは諦めません。
チヒロの助けを受け、彼を傷つけた者たちに立ち向かう勇気を持ち続けます。再び彼に力を貸すことができるようになり、最後には自分の力を信じて、戦い抜く力を取り戻します。
【香刈緋雪(かがり ひゆき)のネタバレ解説】
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神奈備に所属する妖術師、香刈緋雪。彼女は神奈備の中でも唯一、妖刀に対抗できる力を持つ人物として、その存在感を放っています。
彼女は、妖刀を所有する六平国重を巡る思想の違いから、主人公・六平千鉱としばしば衝突することになりますが、彼女の信念は揺るぎません。
緋雪の特徴は、何と言ってもその強さと不器用さにあります。
乱暴な口調や時折暴走しそうな態度が目立ちますが、内面には確かな善性が宿っており、全てを救おうという姿勢が根底にあります。
自分の力を過信することなく、神奈備という組織の一員として、自分勝手な行動を取らないように努めています。その真摯な姿勢に、多くの人々が共感し、彼女の強さに引き寄せられます。
彼女が目指す理想は、妖刀を管理し、個人の手に渡らないようにすること。
これは、妖刀が個人に与える影響を危惧し、それがもたらす不幸を避けるためです。
千鉱と同じく妖刀の重要性を理解しているものの、その扱いに関しては考え方が異なり、時折激しい言い争いが繰り広げられます。
しかし、その中でも彼女の信念はブレることはなく、冷徹でありながらも決して悪意を持たない姿勢が描かれます。
また、緋雪の目つきが鋭いことから、しばしば誤解を招くこともあります。
特に戦闘中や興奮した際には、その目の鋭さと暴走寸前の態度が周囲を驚かせますが、彼女の心の奥底には深い優しさと他者を思いやる気持ちが秘められています。
多福や漣伯理から「コワい」と言われることもありますが、その裏には強い責任感と覚悟が感じられました。
【ネタバレ】神奈備(かんなび)の全貌
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神奈備(かんなび)とは?
『カグラバチ』に登場する妖術師の組織、神奈備。一般的な妖術師がヤクザや企業といった民間の仕事を請け負うのに対し、神奈備は国家に雇われている特異な存在です。
この組織は、戦後に発足したものの、その前身となる組織が長い歴史を持っていたとも言われています。
神奈備の主な使命は、「国にとって脅威となるものの排除」です。そのため、双城厳一が妖刀を手にした際や、「真打」が楽座市に出品された際には、いち早く動き、国単位での危機に立ち向かいます。
しかし、六平国重襲撃後は、妖刀契約者の保護にリソースを大きく割かざるを得なくなり、その結果、治安の悪化や毘灼との戦いで後手に回ることになってしまいました。
【薊(あざみ)のネタバレ解説】
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薊は、国重や柴の古い友人であり、神奈備の高官としても知られる人物です。
彼の階級は大佐以上に位置しており、その実力は並外れています。
神奈備の一員として、普段は冷徹に務めているものの、国重や柴との深い絆を考慮し、戦後の混乱の中で陰ながら千鉱を支援してきました。
彼の外見は、前髪で片目を隠したミステリアスな姿が特徴的ですが、その真の力は妖術なしで戦闘をこなすほどの実力者です。
【美原多福(みはら たふく)のネタバレ解説】
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神奈備に所属する妖術師で、どこかユニークな人物。彼は力士の姿をした大柄な人物で、普段は緋雪とコンビを組んで行動しています。
緋雪はその暴走気味な性格で知られていますが、彼の暴走を抑え、サポートする役割を担っているのが多福です。特に、彼の使う「隔離結界術」は非常に強力で、自分の周囲の空間をコピーして、ターゲットをその空間に移動させるというものです。
この能力を駆使して、敵を無力化するのが得意です。
【ネタバレ】対刳雲特選部隊の全貌
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対刳雲特選部隊とは?
薊の直属の指揮の下で編成され、刳雲を持つ双城という強敵を討伐するために戦う精鋭部隊です。
【萩原幾兎(はぎわら いくと)のネタバレ解説】
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萩原幾兎は、対刳雲特選部隊の隊長として、その任務に全力を注いでいました。しかし、双城との戦闘で壮絶な戦いを繰り広げるものの、両足を失い意識不明の状態に陥ってしまいます。
彼の使う妖術「磁戒(じかい)」は、磁力を操る力を持ち、戦闘では非常に有効ですが、その代償として命を賭けた戦いを強いられました。
【真智カザネ(まち カザネ)のネタバレ解説】
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真智カザネは、神奈備の新進気鋭の妖術師で、対刳雲特選部隊に所属しています。
まだ若干の経験しかない彼ですが、その潜在能力は非常に高く、特殊な力「怪魑(かいち)」を使いこなすことができるのです。この力は非常に強力で、彼の大きな武器となっています。
しかし、双城との戦闘ではその力の代償が大きく、右肩から下を失うという悲劇に見舞われます。
【張間梓弓(はりま しゆみ)のネタバレ解説】
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張間梓弓は、対刳雲特選部隊の一員で、岩を操る妖術「岩垂(がんすい)」を使う女性です。その力は、戦闘においてかなり強力で、まさに地を揺るがすような威力を誇ります。
しかし、彼女の運命は双城との戦闘によって敗北し、最終的には殉職してしまいました。
【具柄一(くがら はじめ)のネタバレ解説】
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具柄一は、対刳雲特選部隊に所属する仮面の妖術師です。
身体を鉄化させる能力者で、鉄のように硬く、強靭な身体を持つ彼は、戦闘において非常に高い耐久力を誇ります。
しかし、その力も双城との戦いでは十分に通用せず、最終的には敗北し、殉職という結果を迎えてしまいます。
【卯月清彦(うづき きよひこ)のネタバレ解説】
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卯月清彦もまた、対刳雲特選部隊に所属する強力な妖術師で、その能力は「如縛(じょばく)」という技を駆使するものです。
この術では、こけしを顕現させ、その力で対象の動きを縛ることができるというものです。
彼のこの技は、敵を一時的に無力化する力を持っていますが、それでも双城との戦いでは打破されてしまい、彼もまた敗北し、殉職することとなります。
【笠原誠(かさはら まこと)のネタバレ解説】
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笠原誠は、対刳雲特選部隊のメンバーで、腕を変形・巨大化させる妖術を持つ妖術師です。
双城との壮絶な戦いの中で、その力を発揮することも虚しく、最終的には命を落としてしまいました。
【ネタバレ】毘灼(ひしゃく)の全貌
毘灼(ひしゃく)とは?
『カグラバチ』における重要な敵組織、毘灼(ひしゃく)。
この地下組織は、物語の背後で暗躍し、主人公・六平千鉱の宿敵として登場します。
毘灼は、千鉱の父・六平国重の命を奪い、厳重に保管されていた妖刀六本を強奪するという衝撃的な行動に出ました。
毘灼は、妖術師としては少数精鋭の十人で構成されており、その実力は断片的な描写からも窺い知ることができます。
正規メンバーの中には、並みの妖術師では到底敵わないほどの実力者が揃っています。
【幽(ゆら)のネタバレ解説】
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妖刀を奪った妖術師集団「毘灼」のリーダー。主人公・六平千鉱にとっては、父の仇であり、妖刀を奪った絶対に討たなければならない敵です。
本名かコードネームかは不明ですが、組織のメンバーからはこの名前で呼ばれています。黒髪のスーツ姿の男性で、手の甲には毘灼の証である紋章が刻まれ、独特な形の瞳が特徴的。
両目の周りには刺繍が施されています。腕を斬られても冷静で、常に冷酷な笑みを浮かべています。
詳しい動機は不明ですが、彼の言葉によれば、毘灼に指示を出して六平国重宅を襲撃し、その命を奪った外道です。
現場にはいなかったものの、以前から千鉱を知っていたかのように、遭遇時に「大人びたな」と感心する様子を見せます。
千鉱にとっては、是が非でも討ちたい相手であることを自覚しつつ、その復讐心を一種の楽しみとしているような態度を見せ、意図的かどうかは不明ですが無神経な発言で憎悪を煽ります。
また、双城厳一の妖刀に並ぶ新兵器開発を目的とした鏡凪一族の細胞を利用する実験に対して、妖刀「刳雲」を貸し与えて協力したり、漣家の楽座市でも工作したりと、作中の全ての出来事で暗躍していました。
【昼彦(ひるひこ)のネタバレ解説】
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昼彦は、妖術師集団「毘灼」の一員として登場し、その暗い過去と冷徹な性格で物語に深い影を落としています。
18歳という若さでありながら、その初めての殺人はなんと3歳の頃。彼の恐ろしさは、その冷酷さと圧倒的な残忍さにあります。
初登場のシーンでは、漆羽洋児を襲撃し、国獄温泉を壊滅させるという衝撃的な出来事を引き起こしました。その後、漆羽の護衛を務めるために現れる六平千鉱との戦いが繰り広げられます。
昼彦は、千鉱に対しても容赦なく挑発し、「友達になれる」と言いながら、相手の心を掴もうとするその策略家ぶりにぞっとさせられます。
彼の性格は非常に歪んでおり、些細なことにも暴力的な反応を見せます。
例えば、コーラの缶を無造作にポイ捨てしたり、演劇の内容をバラして隣の客に不快感を与えたりと、他人への配慮がまったく感じられません。
こうした行動からも、彼が外界との接点をほとんど持たずに育ってきたことが伺えます。精神的に未熟であり、自己中心的な思考に支配されているのです。
とはいえ、昼彦の中には意外な一面も見受けられます。
彼は千鉱に対して一方的に友情を抱いており、千鉱が命を落としたと知った時には涙を流し、仇討ちを誓う場面も見せます。この瞬間に、彼の冷徹な外面とは裏腹に、深い感情を持っていることが感じられます。
その後、昼彦は命滅契約が解除された妖刀「酌揺」と契約し、その力を手に入れることになりますが、すぐに転送されてしまい、その使い方にも苦しむことに。
しかし、妖刀の力が使えないまま、彼は切断された両腕を接合し、現在はリハビリとして折り鶴を折る日々を送っています。
【久々李(くぐり)のネタバレ解説】
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久々李は、仲間たちと共に座村の娘を狙うというミッションを抱えて活動しています。
その背中に背負う妖刀は、命滅契約が解除されていないため、今のところ使うことができませんが、その妖刀を通して自身の力を深く理解しようとしています。
【ネタバレ】妖刀の契約者の全貌
【双城厳一(そうじょう げんいち)のネタバレ解説】
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双城厳一は、裏社会を牛耳る冷徹な武器商人で、神奈備のブラックリストに名を連ねるほどの大物。
彼の背景には、毘灼との深いつながりがあり、その影響力は計り知れません。
年齢は30歳、誕生日は6月6日。彼は六平国重が作った「刳雲」という妖刀の所有者でもあります。
双城の性格は、まさに冷酷そのもの。目的のためには手段を選ばず、鏡凪シャルを誘拐して雫天石の実験に利用したり、失敗した部下を家族ごと抹殺したりします。
その残虐さから、彼は「目的のためならどんな手段も選ばない」という、裏社会の典型的な冷徹な人物です。
一方で、彼には意外な一面もあります。国重への崇拝の念は深く、国重が残した文献を片っ端から読み込むほどの熱烈なファン。
彼は「妖刀は最高の殺戮兵器だ」と信じ、その理念を証明するために無関係な一般人すら犠牲にしようとします。
しかし、この思い込みについては、国重の息子である六平千鉱から「何も分かっていない」と一蹴されることになります。
言ってしまえば、彼は「厄介オタク」のような存在です。
そんな冷徹な人物でありながら、日常の中には人間味あふれる一面も。
殺しの後には番台に通報を促すなど、冷静で常識的な一面も見せます。また、意外にも銭湯が大好きで、番外編「双城厳一のお風呂探訪」では、風呂上がりの飲み物としてフルーツ牛乳を好むことが明かされています。
【漆羽洋児(うるは ようじ)のネタバレ解説】
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漆羽洋児は「所有者暗殺編」から登場し、かつて妖刀「酌揺」の契約者として斉廷戦争に参加した英雄の一人です。
戦後は、神奈備が管理する温泉「国獄温泉」で匿われ、静かな日々を送っていました。
しかし、毘灼の一手として妖刀契約者の暗殺計画が進む中、彼は再びその運命に巻き込まれていきます。
彼の外見は、細い布を垂らした笠をかぶり、緑がかった髪と目尻に朱色の隈取が特徴的な侍です。
とても目立つ存在ですが、その姿に込められた誇りと強さは一目で感じ取れます。
漆羽は、六平国重を心から尊敬しており、その想いは限界オタクとも言えるほど。
国重を理想化しつつも、冷静にその実態を理解しようとする姿勢が見受けられます。彼にとって国重はただの英雄ではなく、尊敬しすぎて「ヤバい人」と思われるほど。
しかし、彼はその信念を貫き、国重の子供である六平千鉱に対しても強い敬意を抱き、千鉱を「六平サン」と呼び、国重の面影を感じ取ります。
漆羽は感情的にならず、冷静に役目を果たすタイプであり、長年の付き合いがある神奈備の妖術師たちとは非常に信頼関係を築いています。その冷静さと信念は、彼がどんな状況でも自身の役割を全うしようとする強さの源泉です。
物語の中で、彼は自らの命を賭け、信念に基づく戦いを繰り広げます。
最終的に、師である座村との命を賭けた戦いが繰り広げられ、その結末が物語の大きな転換点となります。
漆羽がどのように自らの信念を貫くのか、その過程から目が離せません!
【座村清市(さむら せいいち)のネタバレ解説】
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座村清市は「所有者暗殺編」から登場する盲目の壮年で、かつて妖刀「飛宗」の契約者として斉廷戦争で活躍した英雄的存在。戦後は神奈備が管理する「仙沓寺」で静かな隠遁生活を送っていましたが、再び戦いの渦に巻き込まれていきます。
座村は、その特異なキャラクターと圧倒的な剣技で周囲に強烈な印象を与える人物です。六平千鉱からは「変な人」と言われていますが、本人はそれを「印象に残る」という意味で捉えていました。
また、彼は六平家襲撃前からチヒロの存在を知っていた数少ない人物のひとりでもあります。
彼の剣技は、六平国重に「座村の剣技は俺が知る限り最速だ」と称賛されました。
また、視力を失っているにも関わらず、他の感覚が非常に優れており、戦闘時にはその能力をフルに活用します。彼の力強さはまさに他の追随を許しません。
座村が目を閉ざした理由は、回想の中で彼自身が語っています。
「怒りや欲求は人を地獄へと導く煩悩だ」と語り、それらが剣を鈍らせると信じて目を閉じたのです。しかし、その後の行動には少しばかりユーモアがあり、煙草を吸おうとする場面で、隣にいた柴登吾から「めっちゃ煩悩やん」とツッコまれることも。
彼は「咥えているだけで、吸っていない」と弁明しますが、過去には目を閉ざした理由を語った翌日にグラビアを見るために目を開けていたこともあり、その矛盾が笑いを誘います。
回想の中で、初めて人を斬った際の苦しみを語る場面も印象的ですね。
肉の断面を直視することができず、その感覚を「自分が人間ではなくなっていくような気がした」と表現しています。
目を閉じたとしても、その映像は瞼の裏にこびりついて離れず、それでも彼は戦い続け、守るべき人々のために闇の中で戦いを続けてきました。
【ネタバレ】その他の妖術師の全貌
【六平国重(ろくひら くにしげ)のネタバレ解説】
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六平国重は、物語『カグラバチ』の中心人物である六平千鉱の父親として登場します。
享年37歳、誕生日は6月5日生まれ。日本で最も名高い刀匠であり、妖刀を作ることができる唯一無二の存在です。
彼が製作した六本の妖刀が、斉廷戦争を終結に導いたことから、英雄として名を馳せました!
しかし、その英雄的なイメージとは裏腹に、国重はどこか抜けており、お調子者の一面を持つ人物でもあります。
戦後は千鉱とともに静かな隠居生活を送り、日常生活ではちょっとしたドジを踏んでしまうことも。例えば、息子が世話している金魚に話しかけるのではなく、むしろ聞き手になったり、真昼の太陽に呆れたりすることもしばしば。
家事に関しては千鉱に頼りきりで、巻藁を斬った後の片付けを忘れることもあります。このような一面が、国重の人間味あふれる魅力の一部となっています。
とはいえ、仕事に対しては真剣そのもの。妖刀を作るという責任を自覚し、ただの道具としてではなく、命を奪うためのものとしての意味を深く理解しているからこそ、その技術には一切の妥協がありません。
千鉱にも決して甘やかすことなく、厳しく教え導いており、刀匠としての信念は揺るぎないものです。
国重は、千鉱に妖刀やその所有者に関する知識を伝えながらも、真打である『勾罪』や剣聖に関してはあまり詳しく教えることはありませんでした。「勾罪は誰にも使わせてはいけない」とだけ伝え、その危険性については曖昧にしていました。
当初は、その妖刀が危険であることを示唆しているように思えたのですが、千鉱がその力の一端を体験した際、「あれが人を救う力か?」と疑問を抱き、勾罪に込められた別の意味があるのではないかと感じるようになります。
【漣家(さざなみけ)】のネタバレ解説
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【漣京羅(さざなみ きょうら)のネタバレ解説】
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漣家の現当主で、二百年以上続く伝統ある家系を引き継ぎ、楽座市を統治する大人物。
彼が使う「蔵」という異質な妖術は、漣家の相伝として継承されています。
京羅は、物語の中で千鉱たちと「真打」を巡って激しく対立することになります。
また、彼は伯理の実の父親でもあり、使用に耐えないと判断した息子を追放する冷徹な一面も。巧みな交渉術を持ち、主席競売人としてもその手腕を遺憾なく発揮しました!
【漣宗也(さざなみ そうや)のネタバレ解説】
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「濤(とう)」という漣家の妖術師上位四名のうちの一人であり、特にその能力は際立っています。
妖術「威葬」を使いこなし、濤の中でも最も強い力を持つとされ、京羅よりも頭の良さに定評があります。
23歳という若さながら、その戦闘能力は一流。
実の弟である伯理を溺愛しており、暴力を愛情の表現と考えているため、その愛情表現は少々過剰です。
【漣天理(さざなみ てんり)のネタバレ解説】
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「濤」と呼ばれる漣家の妖術師上位四名のうちの一人。「威葬」という妖術を扱う。兄の伯理を見下している。
漣家当主親衛隊「濤」の一員。16歳。2月8日生まれ。「威葬」という妖術を扱う。実の兄である伯理を無能だと罵り見下している。最年少で濤になった天才。
【漣円慈(さざなみ えんじ)のネタバレ解説】
29歳の円慈は、「濤」のメンバーであり、妖術師上位四名のうちの一人。
妖術「威葬」を扱う優れた使い手です。
【漣珠紀(さざなみ たまき)のネタバレ解説】
22歳の珠紀もまた、「濤」の一員として、妖術師上位四名のうちの一人。
妖術「威葬」を使いこなす才能を持つ若き妖術師です。
カグラバチ全巻の感想・ネタバレ
第1巻 ネタバレ感想:「刀匠の息子と血塗られた復讐」

刀匠を目指す少年チヒロは、父・六平国重と共に穏やかな日々を送っていました。
おちゃらけた父と寡黙な息子。どこかユーモラスでほっこりとした日常が続くと思っていた矢先、突然の悲劇が彼らを襲います。
父を殺した者への復讐を誓い、妖刀を取り戻すために剣士としての道を歩み始めたチヒロ。
38ヶ月後、彼は復讐心を胸に、父の仇を追って戦い続けていました。
そんな中、シャルという少女と出会い、彼女が妖刀の一振りを見たことを知ります。
シャルはただの少女ではなく、何か不思議な体質を持っており、その存在自体が物語に深い謎を投げかけます。
本作の魅力は、暗いテーマでありながらも、キャラクターたちの個性が光っているところにあります。
チヒロの冷徹な姿勢と、彼の友人であり仲間である柴の明るい性格が、物語に絶妙なバランスを与えているため、暗さを感じさせません。
シャルちゃんに至っては、時にツッコミを入れたくなるような天真爛漫なキャラクターで、暗めの世界観の中でも癒し要因として一際際立っていました。
また、戦闘シーンは圧巻の一言。妖刀と妖術が織り成すバトルは迫力満点で、視覚的にも楽しませてくれます。
特に、国重が飼っていた金魚の姿に似せた妖刀の太刀筋は、物語の中で一度見逃せない重要なシーンとなっていました。
敵の妖術師たちも個性豊かで、その能力の斬新さに目を見張る場面が多いですね。
総じて、ストーリー、キャラクター、アクションすべてにおいて完成度が高く、少年漫画の王道を感じさせる作品です。
復讐に燃える少年がその道をどう切り拓いていくのか、次巻が待ち遠しくてたまりません!!
第2巻 ネタバレ感想:「双城との決戦、そして新たな覚醒」

第2巻では、チヒロの前に立ちはだかるのは双城厳一。彼は妖刀を持ち、そしてその刀匠である六平国重への敬意と共に、「妖刀は命を奪うために存在する」という冷徹な信念を語ります。
双城とチヒロ、同じく国重に憧れを抱きながらも、正反対の道を歩む二人の対決が迫力満点に描かれていました!
この巻の見所は、何と言っても「妖刀vs妖刀」の激闘。
戦闘シーンはこれまで以上にアクション満載で、バトルの一つ一つが非常にカッコ良く描かれています。
特に双城の戦闘スタイルは圧巻で、彼の強さが光るシーンがいくつもあります。
それでもチヒロは負けじと立ち向かい、彼の覚醒が描かれる瞬間には思わず熱くなること間違いなし!
また、シャルの愛らしさもこの巻では存分に発揮され、物語に温かみを与えています。
戦闘の合間に見せるシャルの可愛らしい仕草や言動に、心が和む瞬間も多いです!
そして、双城との戦いの結末に続き、次々と新たなキャラクターが登場。
神奈備の精鋭部隊や、妖刀所有者たちとの接触が描かれ、物語はますます深みを増していきます。
この巻も、アクションからキャラクターの成長、物語の広がりまで、全てが濃密で満足度が高い一冊でした!!
※個人的には、現時点で『カグラバチ』の中でこの第2巻が一番面白い一冊だと思います。
第3巻ネタバレ感想:「真打」オークション! 復讐者、闇の市場に挑む!

いよいよ楽座市編が始まりました!今巻では、伝説の妖刀「真打」が闇のオークションに出品され、その競りが展開されますが、出品者も主催者も参加者も、どこか一筋縄ではいかない外道ばかり。その中で、復讐を誓うチヒロは、怖気づくことなく一人残らず敵を処刑する決意を固めます。
楽座市編では、新たなキャラクターたちが登場し、物語のテンションが一気に加速します。
緋雪や伯理など、個性豊かなキャラクターたちの絡みが面白く、彼らが「人」としての情けや思いを持ちつつも戦い続ける様子がとても魅力的です。
特に、チヒロと柴のコンビが絶妙で、真面目なチヒロの冷徹さと、余裕を持った柴のキャラがうまく対照的で物語に奥行きを与えています。
オークションで交差するそれぞれの思惑。次巻への期待が膨らむ激アツ展開に心を奪われました。
第4巻ネタバレ感想:「蔵」の扉と、二人の少年の覚悟

楽座市編中盤では、物語がさらに深みを増していきました。
チヒロは「淵天」が収められた「蔵」の扉を目指し、折れた「刳雲」を携えて敵を倒しながら突き進んでいきます。
復讐者としての彼の姿が、どんどん鋭くなり、彼の心の中で何かが目覚めていくのを感じさせます。
しかし、彼の前に立ちはだかる新たな障害が…!
一方で、伯理は兄からの愛と暴力に耐え、物語の中で再び立ち上がります。
彼が持つ「威葬」と「蔵」という妖術の力が明らかになり、初代漣家に続く天才としての素質が浮き彫りになります。
覚醒した伯理と、まだ自分の覚悟を決めきれないチヒロが対照的に描かれ、二人の少年がそれぞれの道を歩んでいく姿が胸を打ちます。
個人的には、チヒロが「刳雲」を使い終わるシーンがとても感動的で、彼の成長と決意が感じられる素晴らしい瞬間でした。
その刀が散り行く様子が、物語の一区切りとして非常に美しく、心に残りました。
第5巻ネタバレ感想:”刳雲”の犠牲と”淵天”の奪取
『カグラバチ』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト/© SHUEISHA Inc. All rights reserved.
ついに『カグラバチ』の楽座市編がクライマックスを迎えます!
チヒロは、かつての仲間「刳雲」の献身を胸に、ついに「淵天」を手に入れることに成功します。
その過程で、「蔵」を駆使する京羅の猛攻をかわし、伯理と共に囚われた人々を救うべく戦い続ける姿が描かれました。
展開は予想を裏切るほど鮮烈で、どんどん引き込まれていく展開が続きます。
バトルの描写は、巻を重ねるごとにさらに緻密で迫力が増しており、読んでいるこちらも思わず手に汗を握ります。
チヒロが一歩一歩成長し、仲間との絆を深めながら、戦いを繰り広げる様子は心に残ります。
そして、今回も注目すべきは京羅という敵キャラクター。
親としては疑問符がつくような部分もありましたが、敵役としてのカリスマ性は光っており、最後の潔い最期には思わず感動してしまいました。
彼のキャラクターにはどこか魅力があり、単なるヒール役にとどまらず、物語に深みを与えてくれました。
また、「真打」の妖刀の力が垣間見えるシーンもあり、戦闘のスケールがますます大きくなり、物語の世界観にますます没入できました。
楽座市の200年にわたる因習を打破しようとするチヒロたちの戦いが、最終章に向けてどのように展開していくのか、本当に目が離せません‼︎
『カグラバチ』のあらすじ・ストーリーの詳細
『カグラバチ』は、血飛沫が舞う剣戟バトルと、心に残る仲間との絆が交錯するアクション作品です。
物語の舞台は、日本屈指の刀匠である父・六平国重と、その息子である千鉱の日常から始まります。
千鉱は父と共に刀作りに励み、時におちゃらけた父に振り回されながらも、平穏で幸せな日々を過ごしていました。
彼の日常を彩るのは、父の友人・柴登吾が語る刀匠としての過去の物語や、家族との絆です。
しかし、ある日国重から伝えられた言葉が千鉱の心に深く刻まれます。「刀はただの道具ではない。
命を奪うための『死』を背負い、握る者、作る者の信念が問われる」と。父の言葉を胸に、千鉱は刀匠としての覚悟を決めます。その直後、六平家は妖術師に襲われ、父が守り続けた六本の妖刀が奪われてしまいます。
家族を失った千鉱は、涙と血を流しながら誓うのでした。
物語は38ヶ月後、千鉱が父の残した七本目の妖刀を手に、父を殺した妖術師たちと、その背後に潜む組織「毘灼」を追い始めるところから本格的に動き出します。
父の誇りを胸に、家族を奪われた痛みを抱えたまま、千鉱は死闘を繰り広げます。その姿勢に読者は強く共鳴し、物語に引き込まれていくことでしょう。
『カグラバチ』の詳細や魅力・評価
『カグラバチ』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト/© SHUEISHA Inc. All rights reserved.
『カグラバチ』は、2023年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された血生臭い剣戟と感動的なドラマが融合した作品。
作者は外薗健先生で、物語はそのダークで衝撃的な描写と共に、王道の少年漫画としての熱い戦いと仲間との絆を描いています。
本作の大きな魅力は、過激な描写にあります。
主人公が戦いの中で手足を切り落とされ、時には無辜の人々が壮絶な拷問を受ける場面も登場します。さらに、家庭内での虐待や仲間が傷つくシーンは目を覆いたくなるほどの痛みを伴います。
それでも、主人公と仲間たちは、そうした困難を乗り越え、悪を倒すため、そして弱者を守るために命を懸けて戦い続けます。
この過酷な世界の中で織り成す友情や絆は、まさに王道の少年漫画そのもので、読者に強烈な感動を与えました。
また、作品はその大胆な作風とストーリーテリングで既に高い評価を受けており、2024年12月時点で累計発行部数130万部を突破。
電子版を含む人気の高さに加え、2024年度『次にくるマンガ大賞』のコミックス部門で1位を獲得するなど、今最も面白くて熱いジャンプ作品です!
© SHUEISHA Inc. All rights reserved.様より引用
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