今回は、【推しの子】最終巻描き下ろしのネタバレ感想を執筆いたしました。
【推しの子】は、アイドル業界や恋愛リアリティーショー、2.5次元舞台など、さまざまな業界を描きながらも深い人間ドラマとサスペンスで読者を魅了してきました。
またただのアイドルものにとどまらず、恋愛や裏切り、そして最終回に至るまで数々の衝撃的な展開を繰り広げました。
今回は、そんな【推しの子】の最終巻とその描き下ろし部分を詳しく振り返り、ネタバレ感想と考察をお届けします。
【】のタイトルの意味や、話題の穢土転生、とある真相とは何か、アクア×かなやアクア×あかねとの恋愛関係、真の黒幕や犯人の正体が明かされるシーン、アイは生きてる?という読者の疑問など衝撃的な結末、最終巻の内容を詳細に振り返り、その真相に迫ります。
※批評が含まれておりますが、最大限オブラートに包んで感想を執筆しましたのでぜひ、最後までご覧ください。
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【推しの子】最終16巻本編と書き下ろしネタバレ感想
最終回がひどい⁉︎ 炎上理由は?
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
まず初めに、赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生、長年の連載、本当にお疲れ様でした。
最終巻を読んだ後の率直な感想をひとことで言うと「信頼を失うのは一瞬」という言葉に尽きます。もちろん作画に注力していた横槍メンゴ先生は完全に例外です。
週刊連載という過酷な作業を思えば、どんな形であれ完結に至ること自体が大きな成果であることは理解しています。しかし、どうしても感じてしまうのは、ここまでの展開に対して少し物足りなさが残るということです。
特に、最終回を読んでショックを受け、まだ救いを求めて書き下ろしに希望を託していた読者にとって、その期待が十分に満たされなかった点は非常に残念な気持ちで一杯です。
恋愛フラグに関しても、期待していた読者の多くが納得できない結末を迎えたのではないでしょうか。
特にアクアとルビー、そして有馬かなと黒川あかねの四角関係において、結局どのように決着がついたのかが描かれないままとなり、他のエピソードも中途半端な形で終わってしまいました。
これは、ファンが最も関心を持っていた部分だっただけに、少々消化不良のように感じました。
また、予想外の展開が続く中で、最終回の結末には「救いようのないエンド」という印象を受けました。
あの葬式での有馬の悲痛な叫びや姫川大輝の苦しむ姿が胸に響き、悲しさと寂しさが混じり合いました。
本当に絶望しかない展開でしたが、その一方でわずかながら希望があったのも事実です。
最終回では、ルビーを筆頭に登場人物たちが少しずつ前を向き、歩き始める姿に純粋な好感を抱きました。
彼らがどんなに困難な状況にあっても、希望を持って未来に向かって進んでいく姿に胸を打たれます。
終わり方には賛否が分かれるかもしれませんが、あのエモーショナルな瞬間は間違いなく印象に残りましたね。
総じて、ファンの期待を裏切ることなく、もう少し丁寧に描いて欲しかったという思いが強く残りました。
タイトル【】の意味が判明
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
最終巻で読者が気になっていた『推しの子』のタイトル【】の意味がついに明かされました。
この【】は、実はネット掲示板のスレッドタイトルから取られたものでした。ネット掲示板では、特定の話題を示すためにタイトルに【】を付けることが一般的です。
例えば、【衝撃】最も壮絶なバッドエンドを迎えた映画10選や【速報】2023年流行語大賞ランキングのように、【】は一種のタグとして使われています。『推しの子』も、この形式を採用したに過ぎなかったのです。
書き下ろしのシーンでは、ネット掲示板のスレッドが映し出され、そこに「【推しの子】好きな芸能人について語る」といったタイトルが掲示されます。この描写により、作品がどのように現代のネット文化に影響されているかが示されており、面白い視点となっています。
掲示板文化が過去のものとなりつつある中で、この描写は一種の時代の変化を象徴しているのかもしれません。
ハッピーエンド?まさかのバッドエンド⁉︎
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
アクアがカミキヒカルを道連れにする自己犠牲的な選択にはなんとも複雑な感情を抱きました。
個人的に、物語の終わり方には「成し遂げた感」がかなり重要だと思っていて、例えば『コードギアス』のルルーシュや『進撃の巨人』のエレンのように、物語の結末で登場人物が自己の使命を全うしてからこの世を去る姿には感動を覚えます。
そうした形が私の好みであり、『推しの子』の最終回はその点で少し物足りなく感じました。
アクアの選択について、確かに感動的な側面もありましたが、それと同時に別の解決方法もあったのではないかという疑問が残ります。
物語が進む中で、彼の行動には少なからず希望が感じられていたため、最終的にもっと違う形で結末を迎える可能性もあったのではないかと、今でも考え続けています。
もちろん、バッドエンドが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、物語の結末においては、もう少し丁寧にストーリーを進行し、読者に納得感を与える形にしてほしかったというのが正直な感想です。
モヤモヤしたまま終わるのではなく、もう少しスッキリとした形で解決してほしかったという気持ちが強いですね。
最終巻書き下ろしの内容がやばい⁉︎
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
『推しの子』の最終巻の書き下ろしは巻頭6ページ、巻末18ページの合計24ページ数で巻頭がペン入れ、巻末はラフで描かれており、前半は赤坂先生、後半はメンゴ先生が担当しているように見受けられました。
内容としては、「とある真相が明らかになります」という宣伝ツイートに期待して購入した読者の多くが、「結局真相って何だったの?」と感じていることが結構やばいことだと思っています。
変に期待を煽る言い方にせず、控えめに「描き下ろし後日談」とだけ伝えたほうがよかったのではないかと思います。
描き下ろし自体は、アクアの死を乗り越えてキャラクターたちが前進していく姿が描かれており、その点は良かったと思います。
特に姫川さんの最後のシーンには胸が熱くなりました。
しかし、物語の最終回で「とある真実」が明かされると謳っておきながら、結局その真実が何であったのかが曖昧なままで終わったことに対しては不満を感じざるを得ません。
フリルの引退やあびコ先生の結婚相手など明らかにされていない重要な疑問が多すぎると感じました。
もっと重要な事柄が後日談で取り上げられるかと思ったのですが、結局その答えも得られず、ただ新たな謎を投げかけられる形となってしまいました。
ただ、ネット上で「黒川あかねがアクアを穢土転生しようとしている」という黒川あかねがアクアの死者蘇生を目指すネタツイートを見かけ、思わず笑ってしまいました。
穢土転生のコラ画像で【推しの子】とナルトの世界をまぜるのはやめて笑
【推しの子】登場人物の最後[ネタバレ]
【星野アクアのネタバレ】死亡確定 有馬かなとの恋愛関係は?
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
【推しの子】の最終回で、星野アクアは最終的にラスボスにして真の黒幕であるカミキヒカルを道連れに海に落ち、命を落としました。
この決断は、ルビーを守るためだったのかもしれませんが、自分の犠牲的な行動によってルビーを守ることに酔いしれ、最終的には自己犠牲を選んだように感じます。
アクアは現世でさりなを幸せにすることよりも、前世で彼女を守れなかった後悔に囚われ続けていたのです。
個人的には、この選択が本当に「最善策」だったのか、ずっと疑問に思っています。
警察と協力して、もっと現実的で適切な方法があったのではないかと思わずにはいられません。
例えば、私が理想として思い描いたのは、『ひぐらしのなく頃に解』で沙都子の虐待を救った時のように、仲間や周囲の人々と協力して問題を解決していく展開でした。
しかし【推しの子】はそんな生優しい作品ではなく、そんな仲間に頼る解決方法を選ばなかったため、少し寂しさを感じてしまいました。
最終回を迎えたとき、賛否両論が巻き起こった理由がよくわかりますね。
特に、カミキヒカルとの最終的な決着が、彼を不幸にしたいという一方的な動機によるものであり、その結果としてアクアが命を落とす形となった点には、納得がいかない部分もあります。
私のように、少年マンガに馴染みのある読者からすると、この物語は結局「犠牲にしてでも復讐を果たすための話」に感じられました。
アクアの行動が最終的に自己満足に終わったことが、物語全体の締めくくりとして少し物足りなく思えて仕方なかったのです。
【星野ルビーのネタバレ】闇堕ちから復活し真のアイドルに
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
『推しの子』の物語を通して、星野ルビーは多くの葛藤と向き合い、成長してきました。
しかし、最終的に彼女は本当の意味で幸せを手に入れたのか、私は今でも疑問に思っています。
彼女がどんな精神状態でいるのかも、作中では十分に描かれていないと感じました。
やはりルビーの幸せの為には、結局アクアという存在が必要だという結論に達してしまいます。
最終話から読み取るにルビーの幸福がアクアなしでは成り立たないことを示していますが、それがアクア自身の自己犠牲によるものであることに、私は納得がいきません。
アクアの犠牲が最終的に何をもたらしたのか、もう少し深く掘り下げてほしかったというのが正直な感想です。
彼の死がもたらす影響は大きく、特にルビーの幸せに対する影響を考えると、彼の死が最終的に彼女にどれほど深刻な影響を与えたのかをもっと描かれるべきだったと思いました。
つまり、物語の終盤は明らかに尺が足りなかったと言えますね。
【有馬かなのネタバレ】スキャンダル後は?
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
有馬かなは、物語の中で多くの試練を乗り越え、最後まで自分らしさを貫きました。
アイドルから天才役者として主演を務めたりと活躍シーンが多く描かれていましたが、最終的にアイドルは引退し、アクアの推しの子になるという目的は達成できませんでした。
しかしハリウッドデビューを果たすことには成功しており、恋愛面でも、結局有馬かなとアクアの関係は実らなかったものの、彼女は彼の死を乗り越えてさらに強い女性として歩み続けることとなります。
やはり1番心残りなのは、「あんたの推しの子になってやる」というセリフが結局回収されなかったことです。これが物語の中でどのように扱われるのか、期待していた読者も多かったと思います。さらに、後半での有馬かなの扱いが少し悪く感じられ、そこに対しては今でも少なからず遺憾を感じています。
【黒川あかねのネタバレ】アクアの死後まさかの穢土転生?
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
最終巻における黒川あかねの心情を読み解くと、オカルトにハマっている描写が印象的でしたが、その展開には少し驚かされました。
そしてあかねはアクアを転生させるために、自分の赤ちゃんを「器」として使うつもりだというあからさまなネタツイートが回ってきて、さらにはナルトの穢土転生×推しの子のコラ画像が回ってきて不意にも笑ってしまいました。
閑話休題、有馬かなと比べるとまだ扱いは良く、アクアと一時的ではありますが、恋人として良好な関係を築いていたのでそこまで負けヒロインとしての印象はありませんでした。
ただ彼女もアクアの死でもの凄くショックを受け、その影響なのかホラードッキリをされても全く動じなくなってしまいました。
彼女も十分悲劇のヒロインであり、アクアの自己犠牲によって辛い想いを経験することとなります。
【MEMちょのネタバレ】永遠のアイドル
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
「あなたとあなたの推しに幸あれ!」
MEMちょの激励の言葉が心に響きました…
ファンとして、推しを応援することが自分の幸せにも繋がる——このシンプルな思いがMEMちょの気持ちを表していましたね。
アクアが亡くなったことで、かなちゃんやあかねと動揺に深く落ち込んでしまいます。
そんな彼女が立ち直ったきっかけは、かなちゃんが彼女の元に押しかけてきたことにありました。
その時、MEMちょは自分の気持ちを切り替え、「ルビーを支える」という新たな決意を固めたのでしょう。
アクアの願いでもあった、ルビーの幸せを願うMEMちょ。
彼女の思いは、どこまでも優しく、強いものとして印象強く描かれていました。
【斉藤ミヤコのネタバレ】ビンタから読み取れる愛情
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
苺プロはSNSでの炎上とは無縁で、斉藤ミヤコは現在も無事社長として活躍を続けています。
SNSの誹謗中傷に対しては、代理訴訟を標準的な対応として取り入れていました。
物語の中で、有馬かなにビンタをするシーンやラストのオマケページからは、アクアとルビーの母としての愛情がしっかりと伝わってきます。
ミヤコさんの愛情深さと、家族を思う心が感じられるラストは非常に印象に残るものでした。
【姫川大輝のネタバレ】カミキヒカルの1番の被害者
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
「俺も死んどくかって思った」アクアと同じように死を考えた姫川大輝。
彼は一度は自ら命を絶とうとしますが、唯一残された血縁関係のルビーがいることが、彼にとって生きる理由となります。
姫川さんの苦しみは限界寸前であり、彼の心情は、ただ生きるためだけに戦っているような、辛くて切ないものでした。
書き下ろしの部分で彼の心情が描かれており、 姫川大輝も少しずつ前を向けるようになったことに、心から嬉しく思います。
ルビーのことを家族として大切に思い、最後にはルビーと動揺、幸せを手に入れてほしいと願わずにはいられません。
【総評・まとめ】書き下ろしはバッドエンドの補完
【推しの子】の最終回を観て、複雑な感情を抱きました。
アクアの選択は、最終的に誰も救われない結果に繋がったことが描かれており、これは物語のテーマとして避けられない結末だったのかもしれません。
しかし、その選択が「幸せになれない人をつくっただけ」という印象が強く残り、悲しさを感じざるを得ませんでした。
ただ本編から軌道修正して無理にハッピーエンドに持ち込むことがなかったのは救いですが、アクアの選択がもたらした結末がどれだけ悲劇的であるかを再確認させる内容となっています。
おまけページで更に結局アクアの死が誰も救われなかったことを強調されるのは、読者にとって非常に辛い部分でもありました。
最終回については、物語が「なんとなくハッピーエンドっぽく閉められた」印象が強かったため、おまけページはその後のバッドエンドとしての補完を試みた点に関しては、ある意味納得できました。
それでも、こうした結末に至る過程や、読者が期待していた形に満足できない部分も多く、特に「恋愛面」として作品を応援していた読者にとっては、期待外れの結果だったかもしれません。
この作品に関して、もっと多くの人が納得できる形で終わることを願っていましたが、結果として多くの読者が失望したのも無理はないと思います。
赤坂アカ先生が精神的に追い詰められて続けられなくなったのか、はたまた新連載の他作品に注力した結果、 【推しの子】に対する熱が冷めてしまったのか、、そう考えざるを得ないくらい期待を遥かに下回った最終回でした。
【推しの子】最終16巻の詳細
アニメ『【推しの子】』公式サイト/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
2020年より「週刊ヤングジャンプ」で連載された人気漫画『推しの子』(著・赤坂アカ×横槍メンゴ)の最終巻である第16巻が、12月18日に発売されました。合わせて、特別カバー仕様、ブックスタンド、シールが付属した「『推しの子』16 SPECIAL EDITION」も登場します。
第16巻には、物語のクライマックスとなる第153話から、約4年半にわたる連載を締めくくる最終166話までが収められています。
また、この巻には「とある真相」が明かされる描き下ろしエピソードが24ページ分収録されており、ファンには必見の内容となっています。
(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社様より引用
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