『Fate/strange Fake』に登場する数多のサーヴァントの中でも、ひときわ異質な存在として描かれるライダー。
彼の正体や真名はもちろん、圧倒的とも噂される強さや宝具の能力、さらには「最強クラスではないか」とまで言われる理由は?
本記事では、ライダーの正体や能力の詳細を整理するとともに、彼と契約するマスター・繰丘椿の人物像にも迫ります。
あわせて、物語の中で描かれる椿の過酷な境遇や、その結末の行方についても分かりやすく解説していきます。
【Fake】ライダーは何者?正体や真名は?
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偽りの聖杯戦争において、最初に召喚されたサーヴァントがライダーです。
彼はスノーフィールド中央病院の病室で眠り続けている少女・繰丘椿の“夢の中”に現れ、椿と契約を結びます。
ただし、この契約は椿自身が意識して結んだものではなく、彼女は自覚のないままマスターとなっていました。
この出来事自体も、ある大きな計画の一部に過ぎないと示唆されています。
しかし、その真実を椿が知ることはありません。椿はライダーのことを「まっくろさん」と呼び、無垢な信頼を寄せています。
⚔️ライダーの正体
ライダーの正体は、『ヨハネの黙示録』に登場する終末の四騎士の一柱――
「蒼ざめた馬を駆る死の象徴」“ペイルライダー”です。
その本質は単なる英霊ではなく、「死そのものの概念」。
すなわち、人類史の中で繰り返されてきた死や疫病、そして終末的災厄を象徴する存在です。
作中では、偉大なる主神ガイアの怒りを体現する存在として創造された「終末の四騎士」の一人と語られています。
さらにジェスター・カルトゥーレの見解によれば、彼は太古から存在する「星の従僕」と呼ばれる存在であり、人類を抑止する力――いわゆるカウンターガーディアンに近い性質を持つとされています。
天地創造の時代から現在に至るまで、この存在は風や水、鳥、人間など、あらゆる媒体に“乗る”ことで世界へ拡散し、数えきれない命を死へ導いてきました。
疫病はその手段の一つに過ぎず、本質はあくまで「死」という概念そのものです。そのため、死神としての側面も併せ持っています。
そして『ヨハネの黙示録』の記述により付与された擬似人格――蒼ざめた馬に跨る死の騎士という象徴的存在。
この象徴こそが、サーヴァントとしての真名「ペイルライダー」です。
概念存在であるがゆえに、一般的な英霊サーヴァントとは戦いの前提条件が根本的に異なります。その異質性こそが、スノーフィールドの聖杯戦争において彼を“最悪のダークホース”たらしめているのです。
ペイルライダーの強さや宝具・最強の噂は本当?
(C)成田良悟・TYPE-MOON/KADOKAWA/FSFPC
ペイルライダーは固定された肉体を持たない存在です。
そのため、本体をマスターである椿のそばに残したまま、分身を使って偵察や攻撃を行うことが可能。
さらに、感染させた相手から魔力を吸収し、対象を昏倒させる能力を持っています。椿が望めば、その対象を彼女が見る夢の世界へ引きずり込むこともできます。
そもそもこのライダーは「病そのもの」に近い存在であるため、通常の五感はもちろん、魔力感知や魔術的な探知でも基本的に捉えることができません。
彼の存在を認識できるのは、そうした知覚を超える高ランクの感知能力を持つ者のみです。
作中では複数の人物が彼を認識していますが、それはあくまで例外的なケースであり、一般的な魔術師の視点から見れば「認識できる者は極めて稀」と言える存在です。
さらに厄介なのは、マスターである繰丘椿への攻撃がほとんど意味を持たない点です。
ペイルライダーの逸話では、「死神と病を宿す少女」が一体の存在として描かれています。
そのため、椿とライダーは半ば一体化した存在となっており、単純な物理攻撃では排除することができません。
実際に、椿へ攻撃を試みた者、あるいは攻撃しようとした者たちは、例外なく死という結果を迎えています。
ライダーが纏う黒いローブは、少女を守るための象徴とも伝えられています。
また彼は、ペストやコレラといった特定の病ではありません。
「病という災厄の概念」そのものであり、同時に「死そのものの概念」でもあります。
そのため、人類が病を恐れ、死を恐れる限り、この存在そのものが完全に消滅することはありません。まさに概念的存在ならではの不滅性を備えているのです。
⚔️宝具の性能
来たれ、冥き途よ、来たれ(ドゥームズデイ・カム)
- ランク:EX
- 種別:対界宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:−
ペイルライダーが与えた「死」という結果を受け止めるため、マスターを起点として疑似的な冥界を構築する結界型の宝具です。
緊急時には対象を肉体ごと結界内へ引き込み、その内部で死の領域を形成します。
結界内の世界観はマスターのイメージに強く影響されるため、典型的な地獄や天国のような空間になる場合もあれば、完全な虚無として魂そのものを砕く空間となることもあります。
本来、この宝具は比較的小規模な結界を形成するものですが、スノーフィールドという土地や周囲の要因と結びついた結果、通常召喚時よりも大規模な領域を展開する状態になっています。
その名称や性質は、『ヨハネの黙示録』や冥界の神ハデスに由来している可能性が高いと考えられます。
剣、饑饉、死、獣(かごめ、かごめ)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:99
- 最大捕捉:999
この宝具は、マスターの呼び方によって読み方が変化します。
自身の結界内において「死」をもたらすさまざまな現象を具現化し、それらを兵器として行使する能力です。
条件が整えば、神話や黙示録に描かれる「終末」の光景を、魔力の許す範囲で再現することも可能とされています。
ただしマスターである椿は、黙示録やラグナロクの知識を持っておらず、地獄のような世界を望んでもいません。そのため、作中では本来の最大規模の力は発揮されていません。
宝具名の由来は『ヨハネの黙示録』にあります。そこでは黙示録の四騎士に対し、「剣・飢饉・死・地の獣」によって人類を滅ぼす権威が与えられたと記されています。
ペイルライダーの最後は?死亡する?
『Fate/strange Fake』作中において、ペイルライダーは小説第6巻で一度「退場したかのように見える」展開を迎えます。
きっかけとなったのは、マスターである繰丘椿の願いでした。
椿は「誰も傷つけたくない」という思いから、2画の令呪を使用し、ペイルライダーが展開していた固有結界――いわば“夢の冥界”を強制的に解除します。
この結果、椿自身は力を使い果たして倒れ、ペイルライダーも同時に消滅、あるいは機能停止したかのような状態となりました。
しかし、物語の描写から判断すると、彼が完全に消滅したわけではありません。
その後も椿の精神体――夢の中に存在する意識を守り続け、彼女が虚無へと落ちてしまわないよう支えている様子が描かれています。
さらに第9巻では、この状況が新たな展開へと発展します。
椿はエレシュキガルの籠と呼ばれる冥界に関係する力、そしてペイルライダーの特性によって、さまざまな「冥界」を巡る旅を始めることになります。
作中では、以下のような複数の死の世界が登場しています。
• ギリシャ神話系の冥界(ケルベロスの存在)
• 日本神話系の冥界(紅閻魔が関わる領域)
• 中米神話系の冥界(テスカトリポカに関連する世界)
これらの描写からもわかる通り、『Fate/strange Fake』では「死」という概念が単一ではなく、神話ごとに異なる冥界として多層的に存在していることが示唆されています。
この旅の中で、ペイルライダーは依然として椿のそばに存在し続けており、
「守護者」でありながら「死へ導く存在」でもあるという特異な役割を担っています。
なお、本作は全10巻で完結予定とされており、現時点ではペイルライダーの最終的な結末は明かされていません。
ただし物語の構造から考えると、彼の退場は
• 椿の救済
• 椿の覚醒
• あるいは安らかな死
といった彼女の運命と密接に結びついた形で描かれる可能性が高いと考えられます。
ペイルライダーにとっての「天敵」
ペイルライダーは「人類が恐れる病そのもの」であり、「神の怒り」や「終末の災厄」を象徴する概念的存在です。
そのため、通常のサーヴァントとは根本的に戦いの条件が異なります。
このような存在に対抗できるのは、
• 病という概念が通用しない存在
• あるいはその概念を超越する存在
に限られます。
その中でも、作中で明確に天敵として描かれているのがエルキドゥ(偽ランサー)です。
エルキドゥは『ギルガメッシュ叙事詩』において、最終的に神の怒りによる病で命を落とした存在として知られています。
この神罰としての死という背景から、彼はペイルライダーを本能的に「極めて危険な存在」と認識しています。
作中でも、エルキドゥはペイルライダーの気配を察知した際に
• 「何かとても良くないもの」
• 「自分にとっての天敵」
として警戒し、できる限り接触を避けようとする描写が見られます。
また、ペイルライダー側も同様にエルキドゥを危険視しており、感知した際には距離を取る行動を取っています。
この関係性は、双方が互いを強く意識していることを示していますが、相性面ではエルキドゥが一方的に有利と考えられています。
【Fake】ペイルライダーのマスター・繰丘椿とは何者?
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繰丘椿は、偽りの聖杯戦争にライダーのマスターとして参加することになった少女です。
年齢は10歳3か月。彼女は、この聖杯戦争の計画に関与した人物の一人である繰丘夕鶴と、その妻の娘にあたります。
しかし椿は、生まれながらにして聖杯戦争へ参加する運命を背負わされていました。
彼女の両親は、椿の体に特殊な「細菌」を移植し、魔術回路を後天的に増幅する実験を行っていたのです。
ところが実験の過程で細菌の一部が暴走し、椿は一年以上にわたる昏睡状態に陥ってしまいます。
それでもなお、椿の魔術回路は活動を続けていました。
そして昏睡状態のまま、無意識のうちにサーヴァントを召喚してしまいます。
こうして彼女は、偽りの聖杯戦争における最初のマスターとなったのです。
⚔️繰丘家の魔術と「細菌」の研究
繰丘家は、過去に聖杯戦争の技術を盗み取った魔術師たちの一派に属する家系です。
その際、ある魔術師の「蟲使い」の魔術体系も同時に入手していました。
ただし繰丘家は、この技術をそのまま使用するのではなく、独自の発展を遂げます。
それが「細菌」を用いた肉体改造の技術でした。
彼らは南米の遺跡周辺で採取した微生物を研究し、それらを組み合わせることで、魔術回路を活性化させる特殊な細菌を作り出します。
この細菌を幼い魔術師の体内へ移植することで、後天的に魔術回路の性能を高めることが可能となりました。
そして椿は、この研究の最初の実験体となったのです。
なお、魔術回路は基本的に生まれつき数が決まっているため、厳密には回路そのものを増やすことはできません。
しかし細菌によって回路の質や魔力の流量を変化させることで、結果的に魔術能力を大幅に強化することが可能となります。
魔術回路に共生する細菌が回路を自動的に活性化させ、最適な形で魔力を循環させるため、椿は同数の回路を持つ魔術師と比べても、はるかに効率的に魔力を扱うことができます。
ちなみに、両親自身も試作段階の細菌を体内に取り込んでいます。
ただし椿に移植された細菌は最新型であり、臓器が未発達な乳児期にしか定着しない特殊なものでした。
また、型月世界におけるアステカ・マヤ神話の神々は、地球外から飛来した菌類生命体を起源とする存在として描かれています。
そのため、繰丘家の細菌研究との関連性を指摘する考察も多く、第9巻の描写によってその可能性はかなり高いと見られています。
⚔️能力
繰丘椿は、繰丘家の魔術を体系的に学ぶ段階には至っていません。
そのため、作中で使用している魔術の多くは無意識に発動しているものです。
彼女が持つ主な能力は、夢の中に現実を投影する魔術です。
この術式は、夢の世界に現実を再現するほどの精度を持っていますが、発動には膨大な魔術回路が必要となります。
さらに、夢の世界から現実へ直接干渉することが難しいため、研究されることが少ない非常に珍しい系統の魔術とされています。
しかし、ここにペイルライダーの能力が加わったことで状況は大きく変化しました。
椿の夢の世界は次第に変質し、
病に侵され、生ける死者となった人々を閉じ込める牢獄のような世界へと変貌していきます。
繰丘椿の両親はクズすぎる?
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『Fate/strange Fake』の読者の間では、繰丘椿の両親はしばしば「歴代のTYPE-MOON作品の中でも屈指の毒親」として語られています。
その理由は、彼らの行動が典型的な魔術師の価値観を極端な形で体現しているためです。
椿の父である繰丘夕鶴と母の連理は魔術師であり、かつて聖杯戦争の技術を盗み取った一派に属する家系の人物です。
さらに彼らは、間桐家の祖である間桐臓硯の蟲使いの技術を独自に解析し、そこから発展させた研究を進めていました。
その研究の核心となるのが、「細菌」を利用した魔術回路の増幅技術です。
繰丘夫妻は、この技術の実験体として実の娘である椿を選び、幼い頃から体内へ特殊な細菌を移植していきました。
しかし、この実験は大きな代償を伴うものでした。
細菌の一部が制御不能となり、椿の脳内に病巣が形成されてしまいます。その結果、彼女は一年以上にわたり昏睡状態に陥ることになりました。
問題視されているのは、この状況に対する両親の態度です。
彼らは娘の人格や苦痛をほとんど顧みず、関心の対象は
• 実験がどこまで成功したか
• 魔術回路の性能はどれほど向上したか
• 魔術師としての母体として利用可能か
といった研究的・実利的な側面に集中していました。
作中では、椿が無邪気に「パパとママが大好き」と語る場面もあります。
しかし、その純粋な想いとは対照的に、両親は彼女を魔術研究の素材として扱っているに過ぎません。
このような描写から、繰丘夫妻は「魔術師の冷酷さ」を象徴する存在として語られることが多く、読者の間でも極めて悪い印象を残すキャラクターとなりました。
繰丘椿は最後どうなった?
原作小説の最新巻(おおよそ第6巻〜第9巻)までの段階では、繰丘椿の明確な最終結末はまだ描かれていません!
物語の終盤に向けて重要な役割を担う人物の一人であり、完全な退場や死亡には至っていない状況です。
※作中の主な流れを整理すると、以下のような展開になります。
まず、椿は昏睡状態のまま無意識にサーヴァントであるライダー――ペイルライダーを召喚し、偽りの聖杯戦争の最初の参加者となりました。
その後、彼女の夢の世界は徐々に拡張していきます。
しかし、その影響は現実世界にも及び、結果として街全体が病の影響を受け、多くの人々が巻き込まれる事態へと発展してしまいます。
さらに、ジェスター・カルトゥーレの誘導によって椿は「魔法使いになりたい」という願いを抱くようになります。
この願いがきっかけとなり、ペイルライダーの力は次第に暴走に近い状態へと傾いていきました。
やがて椿は、自分の存在が多くの人を傷つけてしまったことに気づきます。
そして彼女は責任を受け止め、2画の令呪を使用して自らを封印するという選択を取ります。
その結果、椿はペイルライダーと共に虚数空間(虚空)へと沈んでいくことになりました。
現在の描写では、ペイルライダーが必死に椿を守り続けており、彼女の意識が虚空に完全に飲み込まれないよう支えています。
さらに物語の中では、
• 突然現れる大地のような存在
• 青い灯火(エレシュキガルに関連する可能性が示唆される)
といった象徴的な描写も登場しており、完全な絶望ではなく救済の可能性が残されている状態と考えられます。
また、西格玛をはじめとする複数の陣営が椿の救出を試みていることも描かれています。
そのため、現時点では生存ルートに進む可能性が比較的高いと見る読者も多いものの、最終的にどのような結末を迎えるかはまだ明確には示されていません。本当に幸せな結末になることを強く願います…。
【Fake】繰丘椿とペイルライダーの関係について
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作中では黒い霧のような姿で描かれることが多く、椿は彼のことを親しみを込めて「まっくろさん」と呼んでいます。
本来、ペイルライダーには明確な感情や自我は存在しないとされています。
しかし椿と契約したことで、彼はマスターの願いを最優先に行動する存在となりました。
椿が夢の中で彼を召喚した当初、その存在は周囲の誰にも認識されていませんでした。
そのためペイルライダーは、椿が望む「家族と幸せに暮らす世界」を実現しようと動き始めます。
例えば、
• 両親を操り、理想的な「優しいパパとママ」に変える
• 動物たちを椿の友達として集める
といった形で、彼女の願いを実現しようとしていました。
しかし、その過程で疫病と死の拡散は止めることができず、結果として街全体が冥界のような状態へと変質していきます。
そして椿が自己犠牲の決断を下し、自らを封印した後も、ペイルライダーは彼女を見捨てませんでした。
現在も虚数空間の中で椿を守り続けており、彼女の身に危険が迫れば敵対者を排除しようとする強い保護本能を見せています。
この関係性は、単なるマスターとサーヴァントの契約を超えたものとして描かれています。
椿にとってペイルライダーは、唯一自分を守ってくれる存在であり、家族に代わる存在でもあります。
そしてペイルライダーにとってもまた、椿の願いこそが行動原理のすべてです。
彼女の純粋な願いに従い続けるその姿は、作中でも非常に尊い関係性として描かれています。
(C)成田良悟・TYPE-MOON/KADOKAWA/FSFPC様より引用
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