「呪術廻戦」の最新章で注目を集める死滅回游。そのルールや目的は複雑で、初めて読む人には理解が難しいかもしれません。
しかし、この記事では死滅回游の目的を解説し、受肉型と覚醒型の違いや、知られざる「死滅回游」の由来・元ネタまで、どこよりもわかりやすく整理しています。
さらに、物語を動かすキーパーソン、羂索(けんじゃく)の真の目的にも迫ります。
呪術廻戦ファンなら見逃せない内容を、順を追って丁寧に解説していくので、読み進めることで“死滅回游”の全貌がすっきり理解できます。ぜひご参考になさってください。
死滅回游をわかりやすく解説!ルールとあらすじまとめ
『呪術廻戦』の中でも、物語の転換点として圧倒的な存在感を放つのが
▂▃▅▆ 死滅回游 ▆▅▃▂です。
複雑な設定と残酷なルールが絡み合うこの章は、世界観の核心に触れる重要エピソードでもあります。
ここでは、初見の方でも理解できるよう、全体像と要点を整理して解説します。
ざっくりわかる!死滅回游のあらすじ
❂始まり
黒幕である羂索は、日本各地に結界を展開し、術式を持たない一般人に対して強制的に術式を覚醒させます。その引き金となったのが、彼の術式「無為転変」。これにより、否応なく“プレイヤー”が生み出され、死滅回游という呪いのゲームが始動しました。
❂状況
結界内に入った術師たちは、脱出も棄権も許されない環境に置かれます。生き延びる唯一の方法は、他者を殺害してポイントを獲得し続けること。つまりこの回游は、単なるバトルではなく、生存そのものを賭けた強制参加型のデスゲームです。
❂高専側の参戦
虎杖悠仁、伏黒恵をはじめとする呪術高専の面々は、この異常事態を放置することなく行動を開始します。混乱の収束、理不尽に巻き込まれた人々の救出、そして仲間を取り戻すため、彼ら自身も死滅回游へ身を投じることになります。
この時点で、正義と悪の境界が曖昧になり、「生きるとは何か」を突きつけられる構図が完成している点が非常に印象的です。
死滅回游の基本ルール一覧
TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
死滅回游は、厳密に定められた8つの総則(ルール)によって管理されています。以下はその要点です。
❂死滅回游〈総則〉
| ルール番号 | 内容の要約 |
|---|---|
| 第1条 | 術式覚醒後19日以内に、任意の結界で死滅回游への参加を宣誓する必要がある |
| 第2条 | 第1条に違反した泳者は術式を剥奪される |
| 第3条 | 非泳者でも結界に侵入した時点で泳者となり、参加を宣誓したものと見なされる |
| 第4条 | 他泳者を殺害することで点を獲得できる |
| 第5条 | 点は生命の価値を示し、術師5点・非術師1点が原則 |
| 第6条 | 自身に懸けられた点を除く100点を消費し、管理者と交渉して新ルールを1つ追加できる |
| 第7条 | 死滅回游の永続を著しく妨げない限り、管理者はルール追加を承認しなければならない |
| 第8条 | 参加または得点取得後19日以内に点の変動がない場合、術式を剥奪される |
| 第9条 | 他泳者の「名前・得点・ルール追加回数・滞留結界」を参照できる |
| 第10条 | 他泳者に任意の点を譲渡できる |
| 第11条 | 新規泳者を身代わりとして招き、100点を消費すれば回游から離脱できる |
| 第12条 | 結界を自由に出入りできる |
| 第13条 | 2018年11月18日21時9分をもって新規参加を打ち切る |
| 第14条 | 夏油傑・伏黒恵を除く全泳者の死亡で死滅回游が終了する |
| 第15条 | 天元による人類との超重複同化の発動権は伏黒恵が持つ |
これらのルールは一見すると公平に見えますが、実際には「戦い続けなければ死ぬ」という極端な選択肢しか与えていません。
また死滅回游の最も恐ろしい点は、一度足を踏み入れたら、能動的に行動し続けない限り生存できない構造にあります。
ルール追加という救済措置が用意されているものの、それ自体が大量の犠牲を前提としており、決して良心的な制度とは言えません。
この仕組みからは、羂索が単に混乱を起こしたいのではなく、「人間の呪いへの適応力」や「極限状態での選択」を観察しているようにも感じられます。
物語を読み進めるほどに、死滅回游は戦闘イベントではなく、呪術廻戦という作品の思想そのものを体現した舞台だと強く実感させられます。
「死滅回游」の由来・元ネタを徹底解説

「死滅回游」という言葉は、作中の過酷なゲーム性を象徴するだけでなく、実在する学術用語を下敷きにした非常に示唆的なネーミングです。その背景には、生物学的な現象と、物語全体を覆う絶望的な世界観が巧みに重ね合わされています。
本項では、「死滅回游」という名称に込められた意味を、元ネタ・象徴性・宗教的ニュアンスの三つの観点から掘り下げていきます。
1. 元ネタは海洋生物の現象「死滅回遊」
「死滅回游」の語源となっているのは、海洋生物学における実在の現象「死滅回遊(しめつかいゆう)」です。
❂現実の現象
これは、南方の温暖な海域を本来の生息地とする魚類──チョウチョウウオやスズメダイなど──の幼魚が、黒潮などの暖流に乗って北方の海へと流されてしまう現象を指します。彼らは自らの意思で移動しているわけではなく、環境に“運ばれている”に過ぎません。
❂「死滅」と呼ばれる理由
夏場は北の海でも生存可能ですが、冬になり水温が低下すると、低温耐性を持たないため南へ戻ることができず、最終的には死に至ります。この不可逆的な運命こそが、「死滅回遊」という名称の由来です。
作中では、この「回遊」という言葉をあえて「回游(遊び歩く・泳ぎ回る)」という表記に置き換えることで、命を弄ぶかのような不穏さと、ゲーム性を強調しています。
2. 「死滅回游」が象徴するもの
この名称には、羂索(けんじゃく)の思想と残酷な設計思想が色濃く反映されています。
❂逃げ場のない運命
暖流に乗って北へ流された魚が、自力では元の海へ戻れないように、結界(コロニー)へ足を踏み入れた術師たちもまた、自分の意思だけで外へ出ることはできません。選択肢は極端で、「戦い続ける」か「死を迎える」かの二択しか残されていない構造です。
❂術師を「観賞魚」に見立てる視点
羂索にとって、参加者は救済の対象ではなく、人類進化という目的のための観測対象、あるいは呪力を生み出す資源に過ぎません。美しくも脆い魚が、季節の変化によって静かに命を落とすように、役目を終えた術師が切り捨てられる運命であることを、この言葉は冷淡に示唆しています。
この比喩構造を理解すると、「死滅回游」という名称が、単なる物騒な言葉以上の意味を持っていることが見えてきます。
3. 仏教・宗教的ニュアンス
『呪術廻戦』の根底には、仏教的・宗教的なモチーフが一貫して流れており、「死滅回游」もその例外ではありません。
「回游」には「あてもなく巡り続ける」という意味合いがあり、これは仏教における輪廻や、迷妄の中を彷徨う衆生の姿を想起させます。
強制的に結界という舞台へ引き込まれ、終わりの見えない殺し合いの連鎖に巻き込まれる様は、まさに現代的に再解釈された“地獄絵図”と言えるでしょう。
生き延びるために他者の命を奪い、その行為が次の死を呼び込む──この循環構造そのものが、「回游」という言葉と深く呼応しています。
初心者でもわかる!死滅回游の仕組みと概要
死滅回游とは、日本全土を舞台に展開される前例のない規模の呪術的デスゲームです。
単なるバトルロイヤルではなく、呪術の理論・土地・人間そのものを巻き込んだ、極めて計算されたシステムとして設計されています。
1. 舞台は全国10か所の「結界(コロニー)」
死滅回游の舞台となるのは、羂索(けんじゃく)によって日本列島各地に張り巡らされた、10か所の結界です。これらは意図的に国土を分断する配置となっており、ゲームの進行そのものが日本全体へ影響を及ぼす構造になっています。
❂場所
東京(第1・第2)をはじめ、仙台、京都、桜島など、人口や呪術的要素の集積が大きい主要都市が中心です。
❂物理的遮断
結界内部は外界から隔絶されており、原則として自由な出入りは不可能です。通信も遮断されているため、外部との連絡は著しく制限され、内部で起きている惨状が外に伝わりにくい点も、このゲームの残酷さを際立たせています。
2. プレイヤーは2つのタイプに分けられる
死滅回游の参加者は「泳者(プレイヤー)」と呼ばれ、その内訳は非常に多様です。必ずしも全員が、もともと呪術の世界に関わっていたわけではありません。
❂覚醒型
伏黒津美紀のように、元は非術師でありながら、羂索による脳の調整によって術式が強制的に開花した人々です。突然異能を与えられ、何の準備もないまま死地へ放り込まれています。
《例》
日車、甘井、高羽、伏黒津美紀
❂受肉型
鹿紫雲一(かしもはじめ)に代表される、過去の時代の術師が現代人の肉体を器として蘇った存在です。価値観も倫理観も現代と噛み合わず、死滅回游を純粋な戦場として楽しむ者も少なくありません。
《例》
裏梅、レジィ、黄櫨、石流、烏鷺、ドルゥヴ、鹿紫雲、大道、カッパ、万(伏黒津美紀)、天使(来栖)
❂自発的参加者
虎杖悠仁や伏黒恵たちのように、明確な目的を持って外部から結界へ侵入した現役の呪術師です。彼らは被害を止める立場でありながら、ルール上は他の参加者と同列に扱われます。
3. 「コガネ」がガイド役を務める
すべてのプレイヤーには、「コガネ」と呼ばれる小型の式神が割り当てられます。
この存在は、死滅回游における運営インターフェースそのものです。
❂役割
ルールの告知、ポイントの管理、プレイヤーリストの表示など、ゲーム進行に必要な情報を即座に提示します。
❂窓口
ルール追加の申請や交渉も、このコガネを通じて行われます。感情を持たず、淡々と命令を伝える姿は、ゲームの非人道性を強調する装置としても機能しています。
4. ポイントを稼ぎ、ルールを変える
死滅回游の最大の特徴は、「ゲームのルールそのものをプレイヤーが改変できる」点にあります。
❂加点
他のプレイヤーを殺害することでポイントが付与されます。術師は5点、非術師は1点と定められており、効率的にポイントを稼ぐには殺し合いを避けられません。
❂ルール追加
100ポイントを消費すれば、管理者に対して新たな総則(ルール)を1つ追加させることが可能です。
ただし、その100ポイントを得るまでに多くの犠牲が必要となるため、この救済策自体が皮肉な罠として機能しています。
【ネタバレ】なぜ開催?死滅回游の目的を解説
TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
死滅回游は、術師同士を争わせること自体が目的ではありません。
その本質は、日本全体を巻き込む巨大な呪術儀式の工程にあります。
端的に言えば、その狙いは
「日本全土の人間に呪いを与え、強制的な変質=進化を起こすこと」です。
1. 膨大な「呪力」の抽出
結界内で繰り返される殺し合いは、凄まじい量の呪力を生み出します。
各地のコロニーで術師が死に、恐怖や憎悪が蓄積されることで、日本列島を貫く結界ネットワークが活性化していきます。
この呪力こそが、後に行われる本命の儀式を成立させるためのエネルギー源です。
2. 「慣らし」の完了
死滅回游は、日本という土地そのものを呪いに適応させるための「準備段階」でもあります。
人々を争わせ、死の気配を蔓延させることで、現世と彼岸の境界を曖昧にし、日本全土を呪いの世界へと近づけていく工程──それが「慣らし」です。
黒幕・羂索(けんじゃく)の真の目的とは?
千年以上にわたって暗躍してきた羂索の目的は、破壊や支配ではありません。
彼を突き動かしているのは、底知れない知的好奇心です。
天元と人類の「超重複同化」、羂索が目指す最終地点は、天元(てんげん)と日本全土の非術師を同化させ、未曾有の巨大存在を誕生させることです。
❂進化の極致
通常、天元と同化できるのは「星漿体」と呼ばれる限られた適合者のみです。しかし死滅回游による「慣らし」を経た日本国民であれば、1億人規模での同化が理論上可能になります。
❂予測不能な存在
1億人分の魂と呪力が融合した存在が何になるのか、それは羂索自身にも予測できません。
「自分ですら制御できない何かを見てみたい」という狂気じみた探究心こそが、彼の原動力です。
❂羂索にとっての死滅回游
羂索にとって死滅回游は、巨大な同化体を生み出すためのインキュベーター(孵卵器)に過ぎません。
誰が生き残り、誰が死ぬのかは、すべてが実験結果の一部です。
後に「羂索と宿儺以外の全プレイヤーの死亡」を終結条件として追加した点からも、参加者を最初から消耗品として扱っていたことが明確に読み取れます。
死滅回游は、羂索の思想と冷酷さを最も純度の高い形で可視化した装置であり、『呪術廻戦』という作品の核心に触れる重要な章だと感じられます。
虎杖ら呪術高専メンバーの参加目的を解説
渋谷事変を境に、呪術界は長年保たれてきた均衡を完全に失いました。
その混乱の只中で、虎杖悠仁をはじめとする呪術高専の面々が掲げたのが、「死滅回游の平定」という明確な目標です。
彼らが死滅回游へ身を投じた理由は、単なる正義感ではありません。羂索(けんじゃく)の計画を阻止すること、そして何より奪われた日常と、大切な人々を取り戻すことが行動原理の中核を成しています。
目的①:伏黒津美紀を呪いから救済
伏黒恵の義理の姉である伏黒津美紀(ふしぐろ つみき)は、物語の序盤から原因不明の呪いに侵され、長らく昏睡状態に置かれていました。
しかし羂索が術式「無為転変」を発動したことで、彼女は意思とは無関係に死滅回游のプレイヤーとして覚醒させられてしまいます。
❂救済の手段
死滅回游では、プレイヤーとなった者が19日以内に参加を宣誓しなければ、「術式剥奪」という形で命を奪われます。この不可避のルールを回避するため、虎杖たちは「100ポイントを消費して新たなルールを追加し、津美紀を戦闘に巻き込まずに済む仕組みを作ること」を最優先課題に据えました。
❂伏黒の決意
伏黒恵にとって津美紀は、血縁を超えた唯一無二の家族です。
彼が危険を承知で死滅回游に参加した背景には、「救えなかったら意味がない」という強い覚悟があり、その選択は物語全体に重い緊張感をもたらしています。
目的②:獄門疆に封印された五条悟の解放
渋谷事変において、現代最強の呪術師・五条悟(ごじょう さとる)は、特級呪具「獄門疆(ごくもんきょう)」によって封印されました。
彼の不在は、呪術界にとって戦力的にも精神的にも致命的な痛手です。
❂「天使」との接触
獄門疆の封印を解除するためには、あらゆる術式を無効化する能力を持つプレイヤー、「天使(来栖華)」の協力が不可欠でした。彼女もまた死滅回游の参加者であったため、虎杖たちは結界(コロニー)へと足を踏み入れ、彼女との接触と交渉を試みます。
❂最強の帰還を求めて
- 羂索や宿儺という規格外の存在に対抗するには、五条悟の復活以外に現実的な選択肢はありません。
- 「五条悟が戻れば、まだ立て直せる」という希望こそが、絶望的な状況の中で高専メンバーを支え続ける精神的な柱となっていました。
結界(コロニー)の場所一覧
死滅回游の舞台となった結界(コロニー)は日本全国に点在しており、各結界が連携することで巨大な結界を形成しています。
北海道を除く日本全国に合計10箇所(作中では主に以下のエリアが描画・言及されました)。
❂結界(コロニー)の場所一覧
主要な結界の場所と、作中で特筆された点は以下の通りです。
| エリア名 | 主な出来事・特徴 |
|---|---|
| 東京第1結界(新宿・池袋) | 虎杖悠仁らが最初に潜入したメインエリア。日車寛見との対決や、天使(来栖華)の捜索が行われた |
| 東京第2結界 | 乙骨憂太が参戦したエリア。強力なプレイヤーが多数存在する激戦区 |
| 仙台結界 | 乙骨憂太が東京第2結界へ向かう前に攻略。当時のトッププレイヤー4人(ドルゥヴ、黒沐死など)との同時戦闘が描かれた |
| 桜島結界 | 禪院真希と加茂憲紀が参戦。真希がフィジカルの極限へ覚醒する重要な戦いが展開された |
| 愛知結界 | 本誌で言及のみ。具体的な戦闘描写はなし |
| 京都結界 | 京都校メンバーが参戦したと推測されるが、詳細な描写はない |
| 大阪結界 | 本誌で言及のみ。具体的な戦闘描写はなし |
| 広島結界 | 本誌で言及のみ。具体的な戦闘描写はなし |
| 岩手結界 | 芥見下々の出身地周辺。言及のみで詳細描写はない |
| 青森結界 | 本州最北端の結界。羂索が日本全土を覆う巨大結界を完成させるための境界線の一部として機能した |
これらの結界は、日本を分断するように一直線に配置されており、コロニー内の活動で発生する膨大な呪力は、羂索の最終目的である「人類の超重複同化」のためのエネルギー源となりました。
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