【薬屋のひとりごとの最新話までのネタバレ】壬氏と猫猫が結婚⁉︎ 全キャラの相関図も分かりやすく解説!

漫画最新話ネタバレ感想

本記事では、漫画「薬屋のひとりごと」の最新刊(最新話)までのネタバレをどこよりも分かりやすく解説いたします。

特筆すべきは、壬氏と猫猫の関係にまつわる新たな動きです。

壬氏の正体と猫猫との深い関係を掘り下げ、最新の展開に関するネタバレを含む相関図をわかりやすく解説します。

また、物語の核心に迫るためには、全登場キャラクターの家系図や相関関係を深く理解することが必要不可欠。

どのキャラクターがどのように物語に絡み、壬氏や猫猫との関係がどのように発展していくのか。それらの詳細を知ることで、物語全体をより楽しむことができます。

最新話や完結までの内容を見据え、全キャラクターの物語と相関図を一つ一つ解説し、壬氏の正体や猫猫との関係性を中心に掘り下げます。

さらに、「薬屋のひとりごと」の漫画版やアニメ版に関する最新情報を追い、登場キャラクターたちの背景や物語の伏線を徹底的に解説します。あなたが今後の展開を予測し、物語をより深く理解できるようにするための完全ガイドなので、是非最後までご覧になってより本作の知識を深めていってください。


  1. 『薬屋のひとりごと』の家系図と役職について
  2. 【『薬屋のひとりごと』主要キャラクター/ネタバレ解説】
    1. 【猫猫(マオマオ)/ネタバレ解説】正体や壬氏との関係は?
    2. 【壬氏(ジンシ)/ネタバレ解説】猫猫と結婚!?
    3. 【高順(ガオシュン)/ネタバレ解説】妻や息子との家系図
    4. 【馬閃(バセン)/ネタバレ解説】里樹との関係は?
  3. 【後宮「上級妃」/ネタバレ解説】
    1. 【玉葉(ギョクヨウ)妃/ネタバレ解説】無事子供は出産できた?
    2. 【梨花(リファ)妃/ネタバレ解説】
    3. 【里樹(リーシュ)妃/ネタバレ解説】
    4. 【阿多(アードゥオ)妃/ネタバレ解説】
    5. 【楼蘭(ロウラン)妃/ネタバレ解説】
  4. 【皇帝の一族とその関係者/ネタバレ解説】
    1. 【皇帝 / 僥陽(ギョウヨウ)/ネタバレ解説】
    2. 【鈴麗(リンリー)/ネタバレ解説】
    3. 【安氏(アンシ)/ネタバレ解説】
    4. 【水蓮(スイレン)/ネタバレ解説】
  5. 【後宮に仕える人々/ネタバレ解説】
    1. 【小蘭(シャオラン)/ネタバレ解説】手紙はどうなる?
    2. 【やぶ医者 / 虞淵(グエン)/ネタバレ解説】
    3. 【老宦官/ネタバレ解説】
    4. 【毛毛(マオマオ)/ネタバレ解説】
  6. 【翡翠宮の居住者/ネタバレ解説】
    1. 【紅娘(ホンニャン)/ネタバレ解説】
    2. 【桜花(インファ)、貴園(グイエン)、愛藍(アイラン)/ネタバレ解説】
    3. 【白羽(ハクウ)、黒羽(コクウ)、赤羽(セキウ)/ネタバレ解説】
  7. 【その他の宮/ネタバレ解説】
    1. 【河南(カナン)/ネタバレ解説】
    2. 【杏(シン)/ネタバレ解説】
    3. 【風明(フォンミン)/ネタバレ解説】
    4. 【子翠(シスイ)/ネタバレ解説】
    5. 【深緑(シェンリュ)/ネタバレ解説】
  8. 【羅の一族/ネタバレ解説】
    1. 【漢羅漢(カン・ラカン)/ネタバレ解説】身請け?病気の正体は?
    2. 【漢羅門(カン・ルォメン)/ネタバレ解説】
    3. 【漢羅半(カン・ラハン)/ネタバレ解説】
    4. 【羅半兄(ラハンあに)/俊杰(ジュンジェ)/ネタバレ解説】
  9. 【武官・文官/ネタバレ解説】
    1. 【李白(リハク)/ネタバレ解説】白鈴との関係は?
    2. 【陸孫(リクソン)/ネタバレ解説】
  10. 【馬の一族/ネタバレ解説】
    1. 【桃美(タオメイ)/ネタバレ解説】
    2. 【馬良(バリョウ)/ネタバレ解説】
    3. 【麻美(マーメイ)/ネタバレ解説】
    4. 【麻雀(マーチュエ)/ネタバレ解説】
    5. 【馬琴(バキン)/ネタバレ解説】
  11. 【子の一族/ネタバレ解説】
    1. 【子昌(シショウ)/ネタバレ解説】
    2. 【神美(シェンメイ)/ネタバレ解説】
    3. 【翠苓(スイレイ)/ネタバレ解説】
  12. 【医局/ネタバレ解説】
    1. 【姚(ヤオ)/ネタバレ解説】
    2. 【燕燕(エンエン)/ネタバレ解説】
    3. 【天祐(ティンユウ)/ネタバレ解説】
    4. 【妤(ヨ)/ネタバレ解説】
  13. 【花街出身の人物/ネタバレ解説】
    1. 【梅梅(メイメイ)/ネタバレ解説】
    2. 【白鈴(パイリン)/ネタバレ解説】
    3. 【女華(ジョカ)/ネタバレ解説】
    4. 【やり手婆/ネタバレ解説】
    5. 【鳳仙(フォンシェン)/ネタバレ解説】
    6. 【右叫(ウキョウ)/ネタバレ解説】
    7. 【趙迂(チョウウ)/ネタバレ解説】
    8. 【梓琳(ズーリン)/ネタバレ解説】
    9. 【梓琳姉/ネタバレ解説】
    10. 【左膳(サゼン)/ネタバレ解説】
    11. 【克用(コクヨウ)/ネタバレ解説】
  14. 【西都出身の人物/ネタバレ解説】
    1. 【玉袁(ギョクエン)/ネタバレ解説】
    2. 【玉鶯(ギョクオウ)/ネタバレ解説】
    3. 【拓跋(タクバツ)/ネタバレ解説】
    4. 【玉鶯の妻/ネタバレ解説】
    5. 【鴟梟(シキョウ)/ネタバレ解説】
    6. 【小紅(シャオホン)/ネタバレ解説】
    7. 【漢俊杰(カン・ジュンジェ)/ネタバレ解説】
  15. 【薬屋のひとりごと】の評価
  16. 薬屋のひとりごとのあらすじ・感想・魅力

『薬屋のひとりごと』の家系図と役職について

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

『薬屋のひとりごと』の世界は、非常に多くの家系や役職が入り乱れ、物語を一層複雑に彩っています。

登場人物たちの背景や立場を理解するためには、これらを一度整理しておくことが重要です。

さまざまな人々が交錯し、しばしば謎めいた陰謀や心情の絡み合いを生むこの作品。その全貌を見極めるために、主に以下の家系や役職が登場します。

  • 1.馬の一族
  • 2.皇帝の一族
  • 3.羅の一族
  • 4.子の一族
  • 5.上級妃
  • 6.医局
  • 7.後宮に仕える人々
  • 8.翡翠宮の居住者
  • 9.武官・文官
  • 10.花街出身の人物
  • 11.西都出身の人物

それぞれの一族や役職がどのように物語に絡んでくるのかを一度に説明するのは難解ですが、登場人物たちとともに、少しずつその全貌を紐解いていきます。

読者の皆様には、登場人物たちがどの家系や立場に属し、どんな役割を果たすのかを追いながら、この複雑に交差する世界を楽しんでいただければと思います。

【『薬屋のひとりごと』主要キャラクター/ネタバレ解説】

【猫猫(マオマオ)/ネタバレ解説】正体や壬氏との関係は?

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

猫猫(マオマオ)の物語は、静かな日常を送っていた17歳の薬師の少女が、運命に翻弄されるところから始まります。

彼女は【花街】の名門「緑青館」で生まれ育ち、元妓女の娘として、周囲の女性たちから生き抜く術を学んできました。

その姿勢は控えめでありながらも、内に秘めた力強い意志を感じさせます。

しかし、彼女の運命は突然、大きく変わることになります。

森で薬草を採取していた最中、突如として人攫いに遭い、後宮へと売られてしまうのです。

花街での知識と薬学の技術を持っていた猫猫は、元宮中の医官である養父・羅門から薬草や毒、病気に関する豊かな知識を教わり、その技術を身につけていました。

しかし、後宮に送り込まれた猫猫にとって、その知識を役立てることは容易ではありませんでした。

最初は、自分が持つ知識を隠し、後宮内での争いごとに巻き込まれることを避けようとします。

彼女の目標はただ一つ、平穏に過ごし、余計な問題に巻き込まれないことでした。

ところが、運命はまたしても彼女に試練を与えます。

猫猫の薬学の知識が、玉葉妃の娘・鈴麗公主の命を救うきっかけとなり、猫猫は鈴麗の侍女として後宮内に深く関わることになります。

本人はそのような役割を望んでいなかったものの、次第にその才能は周囲に認められ、無意識のうちに後宮の中で自らの道を切り開いていきます。

しかし、猫猫はその変化に対して、しばしば後悔や自己嫌悪に陥りながらも、結局は正義感から行動せずにはいられない自分に向き合っていきます。

猫猫の性格は、一見冷徹で無関心に見えるかもしれません。

彼女は他人の問題に巻き込まれることを避け、感情を表に出さないよう努めています。しかし、その中には強い正義感と、誰かを守りたいという気持ちが隠れているのです。

自分が傷つくのは構わないが、他人が不当に扱われるのには黙っていられない。そうした心の葛藤が、彼女の行動に大きな影響を与えていきます。

養父・羅門から受けた教えは、猫猫の人生を大きく形作っています。

「物事を憶測で語るな」「事実であっても秘しておくべきことがある」「言ったことには必ず責任を持て」。これらの教えが、彼女の冷徹に見える態度を形成しているのです。

彼女は、他人に関わることで起こる問題を回避しようとしますが、その本質は決して冷酷ではなく、どこか温かみを持っています。

また、猫猫には感情に揺れ動く一面もあります。特に養父・羅門への深い敬愛や感謝の念が彼女の心の支えとなっており、その存在が彼女にとって大きな意味を持っています。

しかし、壬氏(ジンシ)の粘着的なアプローチに対しては苦しんでおり、彼の関心を煩わしく感じています。

それでも、壬氏は猫猫の反応を逆手に取ろうとし、彼女に印象を与えようと試みます。

しかし猫猫は、壬氏の期待に応えることなく、距離を取ろうとします。

一方で、猫猫は何かしらの理由から、ある人物に対して強い拒絶感を抱いています。

その人物の名前が出るだけで顔を歪め、表情から不快感を隠しきれないほど。

しかし、物語が進むにつれて、猫猫の態度にも少しずつ変化が見られ、感情が少しずつ軟化していく様子が描かれます。

これまで彼女が抱える感情や選択、そして自分自身と向き合う姿を通して、読者に深い印象を与えてきました。

冷徹に見える彼女の内面には、誰かを守りたいという強い気持ちが潜んでおり、次第にその思いが行動に変わっていきます。猫猫が成長し、周囲との関係を築き上げていく過程は、物語を一層引き立てるための重要な要素になっているのです。

【壬氏(ジンシ)/ネタバレ解説】猫猫と結婚!?

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

壬氏(ジンシ)は、ただの宦官ではありません。

彼の物語は、美しさ、血筋、そして隠された使命に絡んだ深いドラマで詰まっており、その背景には多くの謎と葛藤が潜んでいます。

壬氏は「天女の微笑み」や「花の顔」と称されるほどの美貌を持ち、その姿は数多の女性を虜にしています。

下女が顔を赤らめ、武官さえもその美しさに誘われるほどですが、壬氏本人はその美しさにまつわる煩わしさにうんざりしているのです。

しかし、彼の外見だけが注目される中、壬氏には驚くべき秘密があります。

実は、壬氏は皇帝の実の弟であり、かつて皇帝の即位前、阿多妃との間に生まれた長男でした。

しかし、政争と後宮の権力闘争の中で命が危険にさらされ、他の皇子とすり替えられてしまうのです。

そのため、壬氏自身は自分の出自を知らず、彼が本当に皇帝の弟であることを知っている者はほとんどいません。

壬氏は、表向きには「月の君」や「夜の君」として後宮で宦官として過ごしながら、血筋を隠し続ける日々を送っていたのです。

壬氏は一見、冷徹で計算高い宦官として描かれがちですが、その内面には真摯で実直な一面もあります。

仕事に対しては非常に真面目で、何日も徹夜して後宮の管理をしていたこともあるほど。

その冷静さと計算高さから、時には感情的に暴走してしまうこともありますが、その行動には常に正義を貫こうという姿勢が見え隠れします。

特に、宦官として与えられた役職や容姿を使って皇帝に逆らう者を炙り出す手段は、少々卑怯に思えることもありますが、それでも彼なりに後宮の秩序を守ろうとしているのです。

壬氏が後宮に入った真の理由は、宦官としての職務だけではありません。

彼の目的は、皇位を狙う者たちを見極め、後宮の治安を安定させることにありました。

実は、壬氏自身は皇位を継ぐつもりはなく、むしろ皇位は他の皇子が継ぐべきだと考えていました。

彼にとって最も重要なのは、後宮を安定させ、血を引く者たちを守ることでした。

壬氏の年齢は物語の最初で19歳。13歳で後宮に入った時、すでに高身長で中性的な顔立ちをしており、その容姿を巧みに使って周囲の目を欺いてきました。

しかし、彼には大きな秘密がありました。顔に火傷の跡があるという噂があり、誰にも素顔を見せることができず、その辛い現実を抱えながら生きていたのです。

壬氏は、他者の評価を気にするあまり、自己評価が低いという一面もあります。

「天女のような美貌」と言われることにはうんざりしており、見た目で自分を評価されることを嫌っています。

それでも、誰かに気に入られることには喜びを感じる少し少年らしい一面もあります。

そんな壬氏が猫猫と出会い、彼女の化粧や着飾り方に驚き、その姿勢に感銘を受けるシーンでは、彼の意外な素直さや他者に対する鈍感さが見え隠れします。

壬氏の背後には、幼少期に母親や乳母から「もっと広い視野を持ちなさい」と言われていたという影響があり、そのことが彼の独占的な態度や、猫猫に対する執着心に繋がっています。

この粘着質な一面が、後に軍部の高官・羅漢との摩擦を生む原因となるのです。

しかし、猫猫は最初こそ壬氏に警戒を抱きますが、次第に彼の素の表情に引かれていき、壬氏の内面にある孤独や不安を感じ取るようになります。

彼が抱える血筋の秘密や後宮での役割、そしてその深い葛藤が明らかになることで、読者は壬氏の苦悩と向き合うことになるのです。

美貌と地位に縛られながらも、壬氏が抱える使命感や孤独感は、物語をより深く、複雑にしています。

そして、壬氏がどのようにして自らの運命を切り開いていくのか、その先に待ち受ける運命にきっと多くの読者は心を奪われることでしょう‼︎

因みにネットで猫猫と壬氏さまが結婚したと噂になっていますが、2025年時点では、まだ二人は結ばれていません。今後壬氏が皇帝となり猫猫が妃となるのか見逃せません!!

【高順(ガオシュン)/ネタバレ解説】妻や息子との家系図

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

高順(ガオシュン)は、36歳の武官であり、後に帝の護衛兼副官としてその役目を果たしますが、彼の真の魅力はその外見や肩書きにとどまらず、ユニークな人間性にあります。

高順の本名は謎に包まれており、彼が「高順」と改名したのは宦官として仕官する際のことです。

彼は壬氏の忠実な部下で、幼少期からの長い付き合いがあり、後宮ではその補佐を担っています。

外見こそ生真面目に見えるものの、高順にはどこか親しみやすさも感じられます。

特に「猫猫」には、彼の柔らかな一面がよく現れています。

猫猫からは「宦官らしくない」と評されることが多いですが、それが彼の持ち味でもあります。

癒し系でありながら、職務においては厳格で信念を持った姿勢を崩さない高順は、まさに一筋縄ではいかない人物です。

興味深いのは、彼の出自や家庭環境です。

彼は元々「馬の一族」の一員であり、その家系は皇族の護衛を務める名門であったため、常に命の危険にさらされる存在でした。

そのため、内政の面は家族の女性たちが担うことが多く、高順も早くから宮廷での役目を果たしていました。

しかし、彼が名持ち一族の家長となった経緯は意外です。元々は本家の跡取りとして約束されていた人物が廃嫡され、代わりに高順が養子として迎えられ、妻の桃美と結婚しました。

高順の家族関係は一見、穏やかで理想的に見えますが、その裏にはちょっとしたユーモアも隠れています。

年上の妻に対しては、どこか頼りない一面を見せ、家事や家のことにはあまり関与しません。

彼が家族に対して持つ「気遣い」のスキルは、残念ながら子供たちには遺伝していないようです。

物語が進むにつれて、彼の家族が次第にクローズアップされ、彼の良きパートナーであり、時に突っ込み役となる妻や個性豊かな子供たちが登場しますが、どうしても彼のあたたかな性格が彼らには伝わりきらない様子が描かれ、そこに少しばかりの悲哀を感じさせます。

高順はその人間らしさと共に、時に繊細で時に豪胆な姿勢をみせます。

彼がどのようにして周囲との関係を築き、どんな困難に立ち向かうのか、その姿を追うことが物語の大きな楽しみの一つとなることでしょう‼︎


【馬閃(バセン)/ネタバレ解説】里樹との関係は?

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

馬閃(バセン)の物語では、彼の家族や忠義、そして心の葛藤が交差する壮大なドラマが詰まっています。

幼い頃から皇帝家を守り続ける名門「馬の一族」の次期当主として生きる彼の人生には、力強さとともに切なさが漂っています。

馬閃は高順の次男で、壬氏とは乳兄弟として幼少期から深い絆を育んできました。

共に王宮で過ごし、武芸に秀でた彼は、王宮の武官として腕を振るっています。

ところが、彼の人生は順風満帆というわけにはいきません。

馬閃が家族から期待された次期当主の座を受け継いだのは、兄の馬良が運動神経に欠けていたためでした。

馬良は文官としては優れた才能を持ちますが、武芸には向いていない。そのため、馬閃が一族の守り手となり、家族を支えることになりました。

性格は真面目で、融通が効かない一面を持ちます。

ポーカーフェイスで感情を表に出すのが苦手な馬閃は、壬氏のやんちゃな行動に時々振り回され、何度も困惑しながらも忠義を尽くし続けています。

しかし、正直すぎる性格のため、壬氏の悪口を耳にすると抑えきれない怒りが湧き上がり、つい勢い余って周囲に迷惑をかけてしまうこともしばしば。

そのため、大事な会合では父・高順が彼をサポートすることが多いのです。

しかし、その真摯な姿勢と並外れた力には、誰もが驚かされます。

馬閃は驚異的な体力と腕力を持ち、危機的状況においては瞬時に最適な対処法を判断します。

ライオンを一人で撃退するほどの腕力を誇り、普段の稽古でも素手で相手を圧倒。体も異常に頑丈で、傷ついてもすぐに回復するという怪力の持ち主です。

そんな彼を猫猫(マオマオ)は「人の皮をかぶった熊」と評し、恐れられながらも信頼されています。

とはいえ、そんな馬閃にも悩みがあります。

幼少期に力加減を誤って姉・麻美を傷つけてしまったことがきっかけで、女性に対して苦手意識を抱くようになりました。

さらにその性格から、政略結婚には不向きだと家族からは半ば諦められています。

そんな彼が心を動かされる人物が現れるのです。それが、皇帝の上級妃・里樹です。

最初は彼女が帝の妃だと知らず、無関心だった馬閃。

しかし、何度も命を救われるうちに、里樹の真摯な人柄に徐々に惹かれていきます。

里樹もまた、馬閃の無骨で裏表のない性格に心を開き、二人の間に深い絆が生まれます。

しかし、里樹は後に出家し、後宮を去ることに。

その際、馬閃は彼女の命を救ったことを皇帝から褒賞として認められ、なんと一つの願いを叶えてもらえることに。

ここで興味深いのは、里樹の出家の期間と馬閃への褒賞の期限が偶然にも一致している点。

周囲は、これが事実上の婚約を意味しているのではないかと感じ取ります。

皇帝の配慮や周囲の動きから、二人の未来は暗黙のうちに決まったようなものと言えるでしょう。


【後宮「上級妃」/ネタバレ解説】

後宮で最も高い地位を持つ、宝石の名を冠した4つの宮に住む正一品の位階を持つ妃たち。

これらの妃たちは国内の有力者や友好国の王族などの縁者であり、最も早く男子を生んだ妃が通常は皇后の地位に昇格します。

後宮内で最も格式が高い存在として、皇帝にとって不可欠な役割を果たしています。

【玉葉(ギョクヨウ)妃/ネタバレ解説】無事子供は出産できた?

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

皇帝の寵妃で、翡翠宮に住む位は貴妃。

19歳から22歳にかけて登場し、赤い髪と翡翠の目を持つ胡姫です。

家庭的で穏やかな性格の一方、非常に用心深く思慮深いため、従える侍女は4人だけです。

13人兄弟の末っ子で、実母は西洋から来た身分の低い踊り子。

長兄やその家族とは不仲ですが、姉妹との関係は比較的良好です。

実は幼少期に一度だけ雀を見かけたことがあり、それが後の彼女との接点となる伏線にもなります。

玉葉妃は皇帝との間に一人娘・鈴麗(リンリー)をもうけます。

鈴麗の衰弱の原因を明らかにした猫猫には感謝しており、猫猫を侍女として迎え入れます。

好奇心旺盛で、猫猫を面白がって気に入っている彼女は、壬氏と猫猫の関係を見抜き、二人の間柄を興味深く観察しています。

やがて、彼女は東宮となる男児を出産し、皇后に昇格、以後「玉葉后」と呼ばれることとなりました。

【梨花(リファ)妃/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

水晶宮に住む賢妃で、皇帝の寵愛を受ける美しい女性。23歳という若さでありながら、冷静で寛大な性格から、周囲には深い信頼を寄せられています。

彼女の美しさは、まるで「メロン」のようと語られるほど、見事な乳房を持ち、まさに帝の妃にふさわしい品格を備えています。

皇帝との間に一人息子が誕生するも、原因不明の病により命を落としてしまう。猫猫がその病の原因と解決策を伝えたにもかかわらず、侍女がその情報を隠したため、息子は亡くなってしまいます。

梨花妃自身も同じ原因で衰弱していたが、猫猫の看病と助言を受け、回復。

さらに猫猫が教えてくれた「秘策」を使って皇帝の寵愛を再び取り戻しました。

その恩義からか、梨花妃は猫猫を大切に思い、彼女のことを気にかけ続けます。

そして、玉葉妃に続き、彼女もまた男児を出産し、皇帝の後宮で重要な役割を果たし続けます。


【里樹(リーシュ)妃/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

金剛宮に住む徳妃。14歳で後宮に入り、17歳で皇帝の妃となります。

元々は先帝の妃であり、9歳のときに後宮に迎えられましたが、先帝の崩御後、改めて現帝の妃となった異色の経歴を持っています。

まだ恋愛経験がなく、男女の仲に対しては免疫がないため、梨花妃の推薦で行われた猫猫の「講義」でショックを受けます。

過去には命を狙われることもあり、猫猫や馬閃の助けを得て命を救われたものの、その騒動で上級妃から追放されてしまいました。

実父は彼女が生まれる前から妾を囲い、母親は物心つく前に他界するなど、非常に不幸な境遇にあります。

侍女たちから蔑まれ、偏食をいじめの材料にされていたが、猫猫の助けでアレルギーが明らかになり、無理に食べさせられることはなくなりました。

命を脅かす食べ物を無理に摂取させられていた過去もあり、猫猫はそのことを理解し、彼女に寄り添うようになっています。

【阿多(アードゥオ)妃/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

35歳の阿多妃は、物語の始まりの時点で柘榴宮の主として知られ、東宮時代に皇帝の妃となりました。

男子を一人出産するも、その後、子どもを乳児期に失い、また自身も子どもを産めない身体となります。

通常なら後宮を出るべき立場でしたが、皇帝の意向で長年留まることとなりました。

男前な性格をしており、男装すると壬氏に似た雰囲気を持っています。

後宮を出てからは離宮で皇帝の相談役として重要な役割を果たし、表立って歩けない人々を密かに匿うなど、陰で力を尽くす一面も見せます。

里樹妃には「母親のような顔」を見せ、懐かれることもしばしば。

その温かい眼差しと支えは、里樹にとって大きな存在となっています。


【楼蘭(ロウラン)妃/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

阿多妃と交代で柘榴宮に入った若き淑妃、17歳。

父は地方の豪族で上級官僚、母は先帝の上級妃。

彼女は華やかな外見と派手な化粧が特徴で、着る衣装や装飾が日々変わるため、外見が大きく変わります。

皇帝は政治的な理由もあり、定期的に彼女のもとを訪れますが、そのたびに別人のような印象を受けるほど。

体型は皇帝の好みに合っており、化粧を落とすと意外にも童顔な容姿が特徴的。

【皇帝の一族とその関係者/ネタバレ解説】

【皇帝 / 僥陽(ギョウヨウ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

34歳の皇帝で、立派な髭をたくわえた偉丈夫。

壬氏の兄で、猫猫には好色親父と見なされていますが、実際は情に厚く、後宮から暇を出された妃を保護したり、降格された妃を面倒見るなど、優しさを持つ人物です。

名目上は妻である里樹を娘のように大切に思い、彼女を気にかけています。

若き東宮よりも、成人した壬氏に皇位を譲りたいと願っています。


【鈴麗(リンリー)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

皇帝と玉葉妃の娘。謎の病にかかり一度は衰弱しますが、猫猫の助けで回復し、順調に成長しています。

皇帝や祖母である皇太后に可愛がられ、猫猫とも遊び仲良く過ごすことが多いです。

猫猫は翡翠宮で彼女の遊び相手も務めています。


【安氏(アンシ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

先帝の妃で、現帝の実母。現在は皇太后の地位にあります。

元々は上級妃として後宮に入った姉の侍女だったが、先帝に取り入って妊娠し、妃となりました。

現帝を出産する際は体が幼く、分娩中に胎を裂いて傷跡が残っています。

現帝の人道的施策に影響を与えていると言われていますが、若いころに無理な負担を強いた先帝を心から恨んでおり、その感情を告白しています。

【水蓮(スイレン)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

壬氏の侍女であり、宮中ではその名を知らない者はほとんどいない伝説の人物。

初老にして非常に有能で、性格がきつい麻美やお調子者の雀、さらには壬氏までもが頭が上がらない存在です。

もともとは壬氏の乳母で、その前は皇太后付きの侍女として活躍していました。

皇太后が現在の皇帝を身籠った際、政敵に命を狙われる中で皇太后を守り抜き、その忠誠心から宮中では「伝説の侍女」と称されています。

壬氏にとっては母親代わりのような存在で、彼女が知っているのは壬氏の正体に関する秘密も含め、極めて限られた人物だけです。平民出身であり、かつては夫を亡くし、家督問題に巻き込まれる前に実家に戻るものの、その後すぐに後宮に仕官。

安氏を見つけて侍女兼乳母となり、後宮での生活を支えてきました。

妃の目まぐるしい変化とその背後に隠された野心は、皇帝にとっても興味深い存在となっています。


【後宮に仕える人々/ネタバレ解説】

【小蘭(シャオラン)/ネタバレ解説】手紙はどうなる?

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

14歳の後宮の下級女官。

貧しい農家から後宮に売られた過去があるが、暗さを見せず、明るく前向きな性格。

猫猫とは偏見なく親しく接し、噂話や甘いお菓子が好きな少女。

情報通で、親友の猫猫がしばしば彼女と接することで耳寄りな情報を仕入れています。

2年間の年季が明けて後宮を去るが、下級妃に気に入られ、無事に新しい仕事に就くことができた。

猫猫との手紙のやり取りも続いているが、肝心の勤務先が記されていないため、返事も書けずにいます。

【やぶ医者 / 虞淵(グエン)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

後宮唯一の医官で、どじょうひげをたくわえた小太りの宦官。

初めは猫猫に対して警戒心を抱いていたが、次第に彼女の手腕に気づき、やることも楽になり、少しずつ心を開いていく。

どこか憎めない性格で、猫猫にはいつも茶や菓子を振る舞う、愛すべきヒロイン的存在。

彼を本名で呼ぶ人物は少なく、後宮では「医官どの」と呼ばれ、猫猫の心の中では内緒で「やぶ医者」と呼ばれています。

実際、医師としての腕前はほとんど頼りにされておらず、死体を恐れるなど、医官としての基本的な技術も乏しい。

後宮では、女官たちが実際に医療技術を学び、診療所の役割を果たすようになり、唯一の合格者として制度が続かなかった経緯も。

出身は紙漉きを生業にしていた村で、宦官になるために家計を助けようとした過去をもちます。


【老宦官/ネタバレ解説】

高齢の古株宦官で、穏やかな性格。

壬氏が提案した下女たちへの手習い所で教師を務め、小蘭たちから「老師(先生)」と呼ばれている。

若い頃は「選択の廟」を管理していたが、その後宮への移転に伴い、宦官として仕官することになりました。

羅門とは昔、同僚として過ごした仲であり、彼との長い付き合いが感じられる存在です。


【毛毛(マオマオ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

後宮に迷い込んだ弱った子猫。

鈴麗が気に入り、医局に持ち込まれた後、猫猫が面倒を見て回復させました。

元々は後宮内の鼠を捕まえる役目を与えられ、「盗賊改め」の職名を賜ることに。

猫猫が二度目の解雇をされた際には緑青館に引き取られ、そこで世話をされることになります。

【翡翠宮の居住者/ネタバレ解説】

【紅娘(ホンニャン)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

玉葉妃の侍女頭として、30歳の紅娘は、後宮の中で一際目立つ存在。

猫猫が無能を装っていた理由を知り、彼女のためにわざと花瓶を割って帳消しにするなど、人々の事情に配慮する苦労人。

しかし、後宮では彼女の常識外の行動に頭を抱えていることもしばしば。紅娘には結婚願望もあり、一時は高順に想いを寄せていましたが、彼が既婚者であることを知り、静かに諦めた過去があります。


【桜花(インファ)、貴園(グイエン)、愛藍(アイラン)/ネタバレ解説】

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猫猫が翡翠宮で過ごす初期、玉葉妃の侍女として共に働いていた三人組。

彼女たちは猫猫の素性を誤解し、無邪気に同情することもしばしば。

さらに、壬氏の訪問があると大騒ぎするなど、後宮の中でその存在を大きく感じさせる。

玉葉妃の世話は、紅娘とこの三人だけでほぼ担っていたが、猫猫が加わったことで少しずつ変化が訪れることに。

【白羽(ハクウ)、黒羽(コクウ)、赤羽(セキウ)/ネタバレ解説】

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翡翠宮にやってきた三姉妹。

玉葉妃が懐妊した際、宮の人手不足を解消するために西都から派遣されてきました。

白羽、黒羽、赤羽は、実は陸孫の従妹たちであり、それぞれ玉葉妃や猫猫と同い年。

最初、猫猫は顔立ちが似ているため、三姉妹を区別できず何度も間違えたが、やがて彼女たちはそれぞれ異なる色の髪紐をつけ、猫猫はようやく覚えた。

赤羽は初め、猫猫を信用しなかったが、猫猫の提案で後宮外の交流を深め、少しずつ打ち解けていきます。


【その他の宮/ネタバレ解説】

【河南(カナン)/ネタバレ解説】

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里樹妃の侍女頭として名を馳せていた河南。

しかし、最初は毒見役として、また里樹妃をいじめていた人物でもありました。

園遊会で里樹妃のアレルギーを知らずに危険な魚介を出すなどして問題を起こすが、猫猫に忠告されて以来、少しずつ改心し、里樹妃に親身に接するようになります。

最終的に、里樹妃が後宮を追放される際、河南は帝に良縁を願うことを申し出ることに。

かつての侍女頭は贈られた装身具を着服し、悪行が暴かれました。

【杏(シン)/ネタバレ解説】

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梨花妃の侍女頭であり、梨花妃とは従姉妹同士。

杏は、自身が上級妃として後宮に入れなかったことを深く恨み、次第に梨花妃への嫉妬心を募らせてきました。

猫猫がその悪意を見抜き、杏が梨花妃に堕胎薬を盛ろうとしていたことが発覚。

皇帝の子を命懸けで守るために、杏の企みは暴かれる。結果的に、杏は重罪を免れ、「暴言の罪」によって梨花妃に解雇されることとなった。


【風明(フォンミン)/ネタバレ解説】

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阿多妃の侍女頭である風明は、東宮妃時代からの古参だが、実家の力を頼りに手に入れた立場に負い目を抱えている。

そのため、里樹妃を排除することで自らの秘密を守ろうとし、命を狙うが、最終的にはその陰謀は表沙汰にはならず、裏で密かに処理されることに。

彼女の実家との繋がりが影響し、その関係にある女官たちはすべて解雇され、猫猫もまた商家との繋がりから連座を受ける羽目に。


【子翠(シスイ)/ネタバレ解説】

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楼蘭妃の下女である子翠は、身長が高いものの、その外見と声にはどこか不釣り合いなところがあり、周囲には少し不思議な印象を与えます。

虫に強い興味を持ち、その生態に詳しく、後宮内で虫を捕まえては観察している。

猫猫と似たような嗜好や旺盛な好奇心を持っており、次第に親しくなり、共に話を弾ませる仲に。

少し変わり者の彼女は、猫猫にとって心地よい存在となる。

【深緑(シェンリュ)/ネタバレ解説】

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後宮の北側に設けられた診療所の管理をしている深緑は、後宮に仕える中年の女性。

彼女と診療所の者たちは、幼い頃に先帝の寵愛を受け、後宮に残された者たちであり、外に出ることなく過ごしている。


【羅の一族/ネタバレ解説】

茘の「名持ちの一族」の一つである羅の一族は、天才的な認識能力を持つ者を多く輩出し、「狂人と天才の一族」とも呼ばれています。

羅漢の采配、猫猫の薬の分析力、羅半の数字感覚など、いずれもこの異常な能力に起因していますが、その反面、興味のないことには全く関心を示さず、記憶も曖昧になりがち。

羅門の父親はこの特殊な感覚を理解せず、彼らを社会不適合者だと見なしていました。

【漢羅漢(カン・ラカン)/ネタバレ解説】身請け?病気の正体は?

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漢羅漢は、狐目に片眼鏡(実は装飾用)をかけた軍師で、「漢太尉」という肩書きを持つ将軍です。

この名前自体は珍しくありませんが、同じ称号を持つ人物は国中で彼一人だけ。

そのため、彼は「変人軍師」とも呼ばれることがあります。

彼の言動はしばしば奇異で、猫猫からは「おっさん」と呼ばれ、父親としては全く認められていません。

それでも、軍師としての腕前は超一流で、人材発掘には定評があり、優秀な者を見抜く目を持っています。

碁や将棋が得意で、特に将棋では国内に敵無しと言われています。

興味深いのは、相貌失認という特徴を持ち、人の顔を認識することができないこと。

しかし、彼はその代わりに、人々を将棋の駒のように役割で捉え、戦場でもその能力を駆使して適切な人員配置を行い、軍を巧妙に指揮しています。

彼は非常に鋭い直感を持っており、その勘働きはほとんど外れることはありませんが、気づいても自ら動くことは少なく、むしろ他者を駆り立てて動かすことが多いタイプです。

そのため、彼の周囲にはちょっとした混乱を招くこともあります。

さらに、羅漢は猫猫の実の父親でもありますが、猫猫は彼を父親として認めておらず、複雑な感情を抱いています。

実際、彼の愛情表現はしばしば裏目に出て、周りからは「過剰愛」としてドン引きされることがほとんど。

とはいえ、猫猫に対する愛情は非常に深く、盲目的とも言えるほどです。

羅漢は自分の欠点を補う方法を常に考えており、その指南をしてくれた羅門を深く尊敬し、素直に助言を受け入れることができます。

羅門からもその能力を高く評価されており、猫猫にはその点で嫉妬されています。

このように、漢羅漢は一見すると掴みどころのない人物であり、周囲をやや困惑させる存在でした。

その独特な能力と個性で物語に彩りを加え、猫猫との微妙な関係性が物語をさらに引き立てているのです!


【漢羅門(カン・ルォメン)/ネタバレ解説】

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猫猫の養父であり、医師として名高い漢羅門。

温和で女性的な外見を持つ彼は、元々後宮医官として仕えていましたが、ある皇子を誤って死なせてしまい、肉刑を受けて後宮から追放されることに。

医師としての腕前はトップクラスで、国から西洋留学の機会も得たほど。

その後、後宮に復帰し、再び医官として宮中に戻ることになります。

猫猫からは「おやじどの」と呼ばれ、非常に優しい人柄ながらも、どこか不運な一面もあります。

【漢羅半(カン・ラハン)/ネタバレ解説】

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羅漢の甥であり、猫猫の義兄でもある漢羅半は、19歳の若き文官。

数字に異常なまでの執着を持ち、王宮では財務を担当しています。

帳簿を通じて不正を暴き、壬氏の正体を見抜いたりする鋭い直感を持つものの、数字以外には関心が薄いとされ、感情的なやりとりには無頓着。

彼の優れた能力は一目置かれていますが、人間関係には疎い一面も。


【羅半兄(ラハンあに)/俊杰(ジュンジェ)/ネタバレ解説】

羅半の実兄である羅半兄(俊杰)は、穀物を専門に扱う農業の専門家。

西都に派遣された農民として、その名が広まりました。

野菜や他の作物については不確かですが、穀物には確かな知識を持っています。

14巻では、姚に関する問題を解決し、燕燕から感謝される場面があり、そのことで一気に恋心を抱くことに。

【武官・文官/ネタバレ解説】

【李白(リハク)/ネタバレ解説】白鈴との関係は?

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李白は鍛え上げた肉体を持つ若い武官で、典型的な脳筋タイプ。

園遊会の際には、出会った若い女性たちに次々と簪を渡しては、好意を表現します。

実力は高いものの、性格が非常にお人よしで、猫猫からの頼みを断れず、彼女には内心「駄犬」と呼ばれています。

戦場ではしばしばケガをしてしまうほど、危険を察知する力に欠けています。

一方で、猫猫に紹介された白鈴に惹かれていき、彼女を迎えに行くことを本気で考え始めます。

二人の関係は良好で、猫猫も少し応援している様子。

白鈴が李白にどう思っているかは不明ですが、少なくとも彼との親密さを見せているようです。

李白は出世を考え始め、白鈴の身請け料を「現在の自分の給料10年分」と真剣に思い描いています。

壬氏の正体や猫猫の素性を知りながらも、以前と変わらぬ態度を取る李白は、壬氏にとって数少ない信頼できる人物の一人です。


【陸孫(リクソン)/ネタバレ解説】

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陸孫は、かつて羅漢の副官を務めていた優男風の文官。

物腰が柔らかでありながら、妙に肝の据わった一面を持っています。

彼の特技は「一度見た顔を忘れないこと」で、これが役立って重宝されていました。しかし、後に西都の玉葉の兄の元に出仕することが決まり、茘の都を離れることになります。

実は陸孫の出身は西都の商家であり、茘に来る際に自ら名前を「陸孫」と改めました。

元々の名前は捨て、これが彼にとって新たな人生の始まりだったのです。

玉葉后の侍女である三姉妹は、実は彼の従妹であり、玉袁は親戚にあたります。

【馬の一族/ネタバレ解説】

馬の一族とは、代々皇帝の乳兄弟を務める家系であり、皇子が後宮を出る際には、護衛や副官としてその役目を果たします。

しかし、彼らは権力を持つことなく、通常は役職を得ることはありません。

【桃美(タオメイ)/ネタバレ解説】

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高順の妻で、馬閃、馬良、麻美の母。

高順より6歳年上で、片目を失明しています。

壬氏の乳母を務め、9巻からは侍女としても登場。

三人の孫にも恵まれ、馬良の妻・雀とは仲良くやっています。

もともとは馬の家の跡取りの許嫁で、実務にも携わっていましたが、跡取りが廃嫡され、傍系の高順が養子に入り、彼と結婚しました。

【馬良(バリョウ)/ネタバレ解説】

高順の息子で、馬閃の年子の兄。

二人は顔が似ており、身長もほぼ同じですが、猫背と顔色が悪いため少し小さく見えます。

科挙に進士として合格するほどの才覚を持つ一方、体が弱く、人見知りが原因で一度任官した仕事を辞めたことも。既婚で一児の父親です。


【麻美(マーメイ)/ネタバレ解説】

高順の娘で、馬閃と馬良の姉。

弟たちが父親に似る中、彼女は母親に似ています。

かつては高順を嫌っていましたが、最近はその気持ちも薄れてきました。

事務能力に長け、補佐役としてその力を発揮します。

8歳のときに12歳年上の馬家の武官との結婚を決意し、8年後に結婚。現在は実子と共に弟夫婦の子も育てています。


【麻雀(マーチュエ)/ネタバレ解説】

馬良の妻で、22歳。一児の母親でありながら、子育ては姉妹のように親しい麻美に任せ、自身は実子とのふれあいを極力避けています。

もともとは「雀(ペグラ)」という名前で、生母を探す旅の途中で「麻雀(マーチュエ)」に改名。

その後、馬良と結婚し、「雀(チュエ)」と呼ばれるようになります。

壬氏の侍女として登場し、猫猫の護衛もしていたが右腕を負傷し、侍女を辞めました。

お調子者でボケがちですが、諜報活動に長けた巳の一族の出身で、荒事にも慣れています。

政略結婚で馬良と結ばれ、子育ても事前に理解したうえでのことでした。

かつては裕福な家に生まれましたが、両親を失い、生死不明の母を探し続けた過去があります。

その後、巳の一族に入ることを決意し、自らの価値を見つけることとなりました。


【馬琴(バキン)/ネタバレ解説】

麻美の夫で、玉葉后の皇子である東宮に仕える武官。

14巻で初登場し、羅半兄と若者の決闘の立会人として登場しました。

物静かで理知的な人物、麻美との関係も穏やかで信頼し合っています。

【子の一族/ネタバレ解説】

【子昌(シショウ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

地方の豪族で上級官僚の宰相。楼蘭妃の父。先帝時代には先の皇太后(女帝)に気に入られていた。

子氏としては傍流の出身で、有能さをかわれて本家の養子となった。

宮廷では「腹黒」・「狸」と言われながら強権を奮っていたが、一族内では神美に逆らえずにいる。


【神美(シェンメイ)/ネタバレ解説】

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子昌の妻で、楼蘭妃の母。子氏本家の出身。

先帝の上級妃となったが先帝には顧みられず、入内前の婚約者だったが既に先妻を娶っていた子昌に下げ渡される形で妻となる。そのため宮廷に「虚仮にされた」と深い恨みを抱き、子昌からは「トゲが毒となって帰ってきた」と評されるほどに性格が歪んでしまっている。

【翠苓(スイレイ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

本名は「子翠」。19歳。外廷の官女。女性としてはやや大柄で、猫猫より頭一つ分大きい。猫猫に言わせるなら骨格も素材も一級品ながら化粧はイマイチ。

実母は先帝の隠し子であり、後に子昌の先妻となる。楼蘭妃の異母姉にあたる。官女として働きながら子氏一族のための諜報工作活動をしていた。自死を装い一度は姿を消すが、宦官として再び後宮に潜伏・暗躍する。

出生の事情を知らない神美からは「継子」として虐待されて育ち、彼女の精神的支配下にある。実母亡き後は子氏の家で元後宮医官に養育されていたため薬に通じており、養父の遺した処方で仮死状態にしたあとで蘇生可能の効能をもつ「蘇りの薬」を調合できる。

子氏討伐後は本来処刑対象だったが「先帝の孫である」という事情を鑑み特別に助命され、秘密裏に阿多妃の元で暮らすが、常に監視下に置かれている。


【医局/ネタバレ解説】

【姚(ヤオ)/ネタバレ解説】

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猫猫の同僚として医官の手伝いをしている15歳の少女、姚。

元々は裕福な商家の娘で、試験では首席だった猫猫に次ぐ優等生でもあります。しかし家庭の事情が影響し、初対面の猫猫には反感を持っていました。

その後、ある事件をきっかけに猫猫と打ち解け、燕燕とともに三人で食事をしたり、買い物に出かけるほどの親しい関係に。

宿舎が足りなくなった際には羅漢の家に居候することになり、その中で羅半に強く惹かれるようになります。

羅半に同じ想いを抱いている三番とは、しばしば火花を散らすことになります。


【燕燕(エンエン)/ネタバレ解説】

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猫猫と共に医官手伝いをする19歳の少女。

非常に優秀ではありますが、何よりも姚を大切にし、そのために歪んだ愛情を見せることもしばしば。

元々は姚の実家で侍女をしていたが、姚を追いかける形で医官の手伝いに転職。そのためか、少々男嫌いな一面も。

料理の腕前は抜群で、猫猫はよく燕燕の手料理を楽しんでいます。

彼女の真摯な性格と愛情の深さが、周囲との関係に影響を与えていきます。

【天祐(ティンユウ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

若い見習い医官で、軽薄な性格ながらも医学においては確かな腕を持つ青年。

外科技術に関しては猫猫もその実力を認めています。

過去には、猟師の家でクマを解体していた子供時代があり、その際に医官になることを決意。

家族に説得されたものの、家を飛び出し、二人の医官から弟子入りを果たしました。

訓練時から猫猫を“娘娘”(ニャンニャン)と呼び、彼女に対しては少々軽い一面を見せることも。


【妤(ヨ)/ネタバレ解説】

医官の後輩として仕える官女で、元後宮女官。

背が高く、腕には疱瘡の跡が残っており、肌を露出することを避けています。

かつては克用が滞在していた村の娘で、疱瘡が流行したために家族で都に移住。予防的に克用から処置を受けていた過去を持ちます。


【花街出身の人物/ネタバレ解説】

※猫猫や羅漢、李白も花街出身です。

【梅梅(メイメイ)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

「一晩の酌で一月分の銀が飛ぶ」と言われる名妓楼「緑青館」でトップ3に名を連ねる、梅梅。

面倒見がよく、少々短気な性格の彼女は、鳳仙の妹分として、囲碁や将棋を羅漢から教わったこともあり、彼に対しては他の「緑青館」のメンバーとは異なり、普通に接しています。

梅梅は、鳳仙が身請けされた際、彼女の幸せを心から祝いつつも、自身の恋が破れたことを自覚しながらも、その心情に向き合っていました。

そして、猫猫が西都に出かけている間に、ついに身請けされます。

身請けしたのは、「棋聖」とも称される囲碁・将棋の名人で、梅梅は妾ではなく弟子として引き取られることになります。


【白鈴(パイリン)/ネタバレ解説】

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緑青館の三姫の中でも最年長で、自由恋愛主義者の白鈴。また彼女は心の中で「白馬の王子様」を待ち続けています。

舞踏の腕前は確かで、男衆に対して色欲的な一面を見せることもありますが、同時に母性も強く、かつては猫猫の親代わりとなって育てたこともありました。

実は、出産経験はないものの母乳が出る体質。

そんな白鈴は、猫猫にとっては姉のような存在であり、彼女の力強い愛情を感じる場面も多いです。

【女華(ジョカ)/ネタバレ解説】

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緑青館三姫の最年少であり、才女の女華。

彼女との会話についていければ科挙に合格すると言われるほどの知識と洞察力を持っています。

猫猫の姉貴分として、彼女の性格に共感し、猫猫が抱える壬氏への感情について助言を惜しまない一方で、白鈴とは違い男嫌いな一面があります。


【やり手婆/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

緑青館を仕切る老婆で、本名は不明。

彼女は、実質的に店長として働いており、その仕事ぶりは金に敏感で、儲けに繋がらないことには顔を出しません。

猫猫に対しては妓女として育てるため、芸事を仕込もうとしていましたが、彼女の強い個性と商才が物語を動かす重要な役割を担っています。

過去には売れっ子の妓女として名を馳せ、国の宴で舞ったことも。

西方の賓客に「月の女神」と称され、その肖像画も贈られていました。

【鳳仙(フォンシェン)/ネタバレ解説】

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

緑青館の元妓女で、猫猫の血縁上の母親。囲碁と将棋の名手で、その腕前は羅漢を凌ぐほど。

猫猫を産んだことで一度はその価値を失い、最終的には梅毒で体調を崩して廃人同様となり、離れに隔離されますが、その生き様には深い愛と複雑な感情が交錯しています。

猫猫を身請けすることを画策し、羅漢が帰都する前に彼女を身請けすることを望んでいたが、その計画は予想外の展開を迎えます。

実際に、羅漢は本気で彼女を愛し、彼女との棋譜を本として出版するほど。

しかし猫猫の幼少時、身請けされた翌年に他界することとなりました…


【右叫(ウキョウ)/ネタバレ解説】

緑青館の男衆の中でも古株で、四十代前半の右叫。

かつては元妓女の妻を持ち、子供好きで面倒見のいい性格の持ち主。

若いころから緑青館に仕えており、特に左膳や趙迂といった新入りの面倒をよく見てきました。猫猫も幼いころ、彼に肩車をしてもらった思い出があります。


【趙迂(チョウウ)/ネタバレ解説】

かつて子一族の一員だった趙迂は、毒を盛られた後遺症で記憶を失い、体に麻痺を残してしまっています。

自由には動けないが、猫猫に引き取られ、監視下で過ごしているため、本人はしばしば猫猫に甘えることが多いです。

絵が得意で、緑青館前で似顔絵を描きながら、小銭を稼ぐ姿が見られます。

実はその才能を買われ、有名絵師の元で技術を磨いています。


【梓琳(ズーリン)/ネタバレ解説】

言葉を喋ることができない不思議な少女、梓琳は猫猫に引き取られ、緑青館で女童として働いています。

姉と共に生活をしており、趙迂とよく一緒に行動している姿が見受けられます。

【梓琳姉/ネタバレ解説】

梓琳の姉は、妹を養うために猫猫に頼み込んで妓女として働き始め、最終的には緑青館で売り上げ三番目にまで登り詰めます。

彼女の過去にはいくつかの問題があり、14巻では女華の部屋に盗みに入る事件を起こし、その結果、厳しく罰せられることに。


【左膳(サゼン)/ネタバレ解説】

北部の農家の出身で、食いっぱぐれていた左膳は、子氏の砦で衛兵として働いていたが、猫猫を助けるために命がけで動きます。

猫猫との再会後、彼は薬屋を引き継ぎ、静かな生活を送っています。

元々「左膳」という名前には未練がなく、都に来てからは新しい名前で生きることに決めました。


【克用(コクヨウ)/ネタバレ解説】

顔に疱瘡の跡が残る克用は、美形の医者で、明るい性格が特徴。

呪師に追い出された村から都に出てきたところを猫猫に拾われ、医術を学びました。

普段は小さな村で偏屈な老医師と暮らしながら、猫猫と再会した後は緑青館に通い、薬屋を手伝うようになります。

西洋の医学にも精通しており、猫猫に知らなかった知識を教えてくれる頼もしい存在です。

羅門と猫猫が花街の薬屋にいられないこともあり左膳と共に薬屋を代わりに営んでいます。

【西都出身の人物/ネタバレ解説】

【玉袁(ギョクエン)/ネタバレ解説】

玉袁は、女帝による戌の一族の滅亡後、見事に西都の長へと上り詰めた人物です。

元は西の役人だった彼は、数々の困難を乗り越えて大きな成功を収めました。

妻は正室を含めて11人、そして子供は長男の玉鶯から末っ子の玉葉まで計13人。

玉袁は名無しの一族に過ぎなかったものの、正妻の出身である風読みの一族の名を与えるため、都に赴くように打診された際、息子・玉鶯に都の流儀を教えるための補佐を派遣してほしいと羅漢にお願いしたのでした。


【玉鶯(ギョクオウ)/ネタバレ解説】

玉鶯は玉袁の長男で、玉葉の異母兄。

彼は異民族に対して強い嫌悪感を抱いており、そんな彼が実母と同じ西の異民族の血を引く娘を養女にし、入内させようと企てています。

さらには、羅漢を自分の味方にしようと画策しており、壬氏が西都へ向かう際には、羅漢と羅門に共に来るようお願いしています。

民衆には人気があり、よく相撲を取って親しまれていますが、上司としては少し甘く、陸孫に教えを請うこともなく、雑務を押し付けました。


【拓跋(タクバツ)/ネタバレ解説】

拓跋は表向き玉鶯の乳兄弟とされていますが、実はもっと複雑な関係です。

彼の母は玉袁の正妻・西母とともに奴隷として売られた先で関係を持ち、彼が生まれました。

腹違いの兄弟である拓跋は、少し影のある人物として林大人の元に出入りしていた過去があります。

【玉鶯の妻/ネタバレ解説】

玉鶯の妻は実は巳の一族の一員であり、外国に出た際、しばらく帰れなくなったために別の商人の妻となり、雀(馬良の妻)を産みます。

しかし帰国の目途が立つと、彼女は商人と子供を捨てて再び巳の一族としての責任を果たすべく帰国し、三男の虎狼を産み育てました。


【鴟梟(シキョウ)/ネタバレ解説】

玉鶯の長男で、かつては家の後継者として大きな期待をかけられていました。

しかし、彼はその重責から逃れ、家名を捨てて自分の道を歩むことを決意します。

一見無頼な態度を取っているものの、実際は心優しくお人好し。困っている人を放っておけず、ついヒーローのように助けてしまう一面を持っています。

しかし、あまりにも甘すぎる性格が災いして、支配者には向いていないのかもしれません。


【小紅(シャオホン)/ネタバレ解説】

玉鶯の孫で、長女・銀星の娘。

西都人らしい異国の血が濃く、見た目や性格にそれが色濃く反映されています。

しかし、玉隼からのいじめに悩まされ、次第にストレスを抱えるように。

髪を黒く染め、さらには髪を食べてしまうほど追い詰められ、腸閉塞にまでなり手術を受けることになります。

そんな彼女を支えるのは、優しい長男・鴟梟。鴟梟に懐いており、彼が負傷した際には、猫猫と共に助けに駆けつけます。

試練を経て、次第に理詰めで玉隼に立ち向かう強い精神を育て、逞しく成長していきます。

【漢俊杰(カン・ジュンジェ)/ネタバレ解説】

漢俊杰は、猫猫たちと共に都から来た人物で、他の家人と同様に新しい環境での生活を始めます。

彼自身、名前が普通すぎるとコンプレックスを抱いていますが、そのことを知っていた羅半は複雑な表情を見せます。

実は、漢俊杰の本名は羅半と同じで、手違いで船に乗ってしまい、都から戻る際にそのまま羅漢邸に預けられることになります。


【薬屋のひとりごと】の評価

『薬屋のひとりごと』は、数々のランキングや賞で高い評価を受けており、その人気を証明しています。

2019年上半期と下半期には、「アニメ化してほしいライトノベル・小説」の読者アンケートで連続第1位を獲得し、また「アニメ化してほしいマンガランキング」では2019年から3年連続でトップ10入りを果たしています。さらに、同年には『次にくるマンガ大賞2019』のコミックス部門で第1位を獲得するなど、マンガとしても大きな注目を集めました!

その後、2020年には『BOOK☆WALKER大賞』でスクウェア・エニックス版の漫画が準大賞を受賞。また、2024年には「ピッコマAWARD」において、原作小説がラノベ部門で、スクウェア・エニックス版の漫画がマンガ部門でそれぞれ受賞するなど、作品のクオリティと人気が幅広く認められています。

薬屋のひとりごとのあらすじ・感想・魅力

アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト/©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

『薬屋のひとりごと』は、後宮に売られた薬師の少女・猫猫(マオマオ)が織り成す、ミステリーとロマンスが交錯する物語です。

物語は、薬草を取りに出かけた猫猫が後宮の女官狩りに遭うところから始まります。

花街で薬師をしていた猫猫は、そんな理由で後宮に仕官することに。

最初は与えられた下女としての仕事に不満を抱きながらも、大人しく奉公が明けるのを待つつもりでした。

しかし、好奇心旺盛な彼女の性格と豊富な知識が、思わぬ事件を解決に導きます。

この結果、猫猫は帝の寵妃や宦官に目をつけられ、次第に後宮の陰謀に巻き込まれていきます。

彼女はいつか市井に戻りたいと願いながらも、今日も洗濯籠を片手にため息をついています。

物語の舞台は、架空の大国「茘(リー)」で、唐代をモデルにした中世の東洋。後宮を中心に繰り広げられる人間模様や騒動、陰謀が展開されます。

猫猫と共に、謎多き美貌の宦官・壬氏(ジンシ)が登場し、後宮で起こる事件を解決していきます。

推理要素が強く、猫猫の淡々とした視点で描かれる後宮の情勢や人々の感情が、物語に深みを与えています。

恋愛要素も多少含まれますが、猫猫のドライな性格と壬氏の空回りする姿がコミカルに描かれ、物語にユーモアを加えています。

後宮の王道ジャンルに、ミステリー、雑学、ロマンス、そして女性による下剋上などの要素が巧妙に絡み合い、読むたびに共感を呼び起こします。

また、物語は散りばめられた伏線や魅力的なミニキャラ、そして回を追うごとに深まるミステリーの質によって、ますます面白さを増していきます。

しっかりとした謎解き要素が詰まっており、進むにつれて各事件がひとつの大きなストーリーに結びついていく様子は、読者を引き込んでやみません‼︎

ぜひ手に取って、素晴らしいミステリーの世界を体感なさってはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人
はまちーず

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